PMRクラブコーナー
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PMRクラブ、果敢に挑戦する実行者のネットワーク
~代表幹事就任にあたって~

PMRクラブ代表幹事 中村 元哉 [プロフィール] :4月号

「まさに実行の人であるな。」
PMR(Project Manager Registered)として活動をしている中で、P2Mやプロジェクトマネジメント全般に関する研究会や委員会、シンポジウム等、PMRの皆さんとお会いして、常々感じてきたことである。切れ味鋭い分析力だけではなく、腹落ち感のある戦略策定力だけでもない。必ず実行する馬力を備えていて、各々の使命に向かって突き進んでいる。
そんな個々に活躍しているPMRのメンバーのネットワークをつくり、相乗効果を出していくことが出来たら、何と素晴らしいことか!皆が感じていたであろうことが、PMRクラブの創設に繋がったのである。

1.使命達成型職業人は時代の求め
東日本大震災を始めとする大災害、政治や経済の世界勢力図の変動、高齢化社会の到来。様々な変化の中で、多くの企業人は、どの様な価値を生み出しているのかが問われている。
多義性、拡張性、複雑性、不確実性が高まる中で、単一のプロジェクトではなく、複数のプロジェクトを有機的に結合したプログラムとして扱う必要性が増しているのである。しかも、構想しているだけでは何も生まれない。構想し、且つ、実行していくことが大事なのである。
この時代の流れを反映して、この10年で、使命達成型職業人(PMR、PMS、PMC)は、6,062名の規模にまで拡大してきた。

2.PMRクラブは修行の場
各々に活躍する使命達成型職業人、とりわけPMRのメンバーが抱く使命を達成する成功確立を高めるためにサポートし合うことは出来ないか。PMRクラブでは、挑戦する同志が集う修行の場を目指したい。
そのためには、大事な要素が三つある。それは、(能力)×(視座)×(持続)である。何かを効果的に成し遂げようとした時に、欠かせない要素である。
一つ目の能力については、異なる業種(食品、IT、電器、機械、エンジニアリング、コンサルタント等)の実践的なマネジメント手法の情報交換を促進して、高めていきたい。
二つ目の視座については、各々の経験の積み上げと、他者の経験に基づく疑似体験の共有により、スパイラルアップしていくことを狙いたい。これは、MBAにおける経営力を養うためのケーススタディに似ているが、実体験者からのリアルなケースの共有という点で異なる。疑似体験で高まった視座で実務を遂行していく過程で、自分自身の経験として定着していくのである。
三つ目の持続については、互いに情熱の火を保ち続けること。これが大事である。真剣に挑戦する者ほど、多くの壁にぶち当たる。ブレークスルーするにはエネルギーが要る。挑戦する者たちが集う場が、お互いのエネルギーを補給し合うのである。

3.さいごに
現有のPMRメンバーの力に、これからPMRとして共に挑戦してしく方々の力を合わせて、更にはPMAJ事務局を始めとする皆さまのお力添えを頂きながら、新たな一歩を踏み出していく。果敢に挑戦する実行者のネットワーク、PMRクラブの発展に向けて、精進していく所存である。
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