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プロジェクト計画書
プロジェクト計画書の内容は対象となるプロジェクトの規模および特性により千差万別です。このプロジェクト計画書はプロジェクトの進むべき道を示す地図であり、この計画書作りを適切に立てられるかどうかによって、そのプロジェクトの成否が決まると言っても過言ではありません。
良く“適切な計画は60%以上のプロジェクトの成功の確信を得ることが出来る”と言われています。
一般的には、小さなプロジェクトは別として、この計画書の作成は、そのプロジェクトの規模および特性を大局的に理解し、全体の仕事の工程そして起こりえるリスクを予測することの出来る経験豊かな人でないと無理でしょう。
このプロジェクト計画の基本は対象となるプロジェクトの内容および特性を飲み込んだ上で、下記に示す5W1Hの考え方をもって、明確な表現と意思決定を含んだ内容でまとめる必要があります。
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② |
仕事を進める上での各種手順
プロジェクトを遂行するには各種手順、標準およびツールなども必要になってきます。
しかし、これらもプロジェクト毎に作成すると言うことではなく、会社が標準として整備していなければなりません。
例えばISO9001(品質マネージメントシステム)の標準モデルに従った業務手順やWBS等がその良い例である。
特に、プロジェクト遂行にあたっては関係する組織、およびプロジェクト関係者間とのコミュニケーションが大事です。またシステム開発(ソフトも含む)プロジェクトでは開発仕様に論理的記述が多いことも考えると、“言った、言わない”、“変更した、しない”のトラブルも考え、書類の識別等々の組織マネージメントとしての関係者間のコミュニケーションに関する手順についでも注意を払い、作成しておく必要がある。
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技術的要件
技術的要件については顧客の求める仕事の内容、範囲そして契約の条件によって変わってきます。
もし顧客側に対象とする技術的知見がない場合は、その技術的要件を自ら決めていかなければないコンサルティング業務から入ることになります。このコンサルティング工程はSI・ソリューション業界では企画工程、そしてエンジニアリング業界ではFEED(Front End Engineering Design)とも言われている。
一方、すでに要件が契約を通して明確になっている場合は、契約の技術的条件の再確認を行い、プロジェクト計画書と共に関係者に周知すると言った作業となります。
いずれにせよ、ここでの技術要件の設定は今後の設計工程以降に大きく影響するので、十分な検討と顧客とのコンセンサス(Consensus)を取っておく必要があります。 |