一方、前々月号でも述べたが、私は、ご縁があって慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)が3年計画で進めている ”Grand Design by Japan” プログラムの協力教員を務めており、今月は11月12日、13日、23日と休日を3日使用しての”Project and Program Management for Grand Design”と題する一日正味8時間の講義を行った。
教師のレクチャー、クラスの討議、演習の発表と全て英語で行うもので、講義は、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメント全般を高速で教えるレクチャー、プロジェクトマネジメントの演習とプログラムマネジメントの演習、課題レポート提出で構成され、米欧で実施しているレベルを貫いた。教室での参加者は教授、准教授、大学院博士課程生・修士課程生、社会人であり国籍は日本と外国(米国、韓国、モンゴル、中国、台湾、ベトナム、インド)半々であった。
Grand Design by Japan Program の本拠地日吉キャンパス協生館
セミナーのレクチャー風景
成果は一言でいえば、日本でもこのようなグローバル級の講義ができるのだと教師として実感したことと、プロジェクト & プログラムマネジメントのフレームは多様な背景を有する受講者の価値とナレッジ共創のための場をつくり、成果獲得に向けての見える化を行ううえで有効であるというフィードバックが集まりつつある、ということである。
そして完全に英語での講義であるので、日本人の受講生には世界へのアクセスを早める効果がある。
プログラム統括者の姉川知史教授の提唱されているグランドデザインに資するシンクタンク的リサーチと月次フォーラム運営、そして融合教育(multi lateral teaching and learning)・・・今回の上記のセミナーはその実験授業である・・・は実に刺激的である。