田中様の海外の話は非常に面白い。田中様ご自身で語られる写真とエピソード、ことさら、海外の受講者とのスナップでは一人一人のプロフィールも紹介されるほどで、闊達な授業風景、親密な親交、そして、田中様の強い想いが伝わってくる。
財務大臣の要請で実施された、ウクライナ・イノベーションセミナーの際の写真で、P2Mに多大な支援を賜っているウクライナPM協会の会長セルゲイ・ブシュエフ氏との集合写真。フランスSKEMA Business Schoolでの、博士課程生が熱の入った討議と濃密な発表を行っているスナップ写真。これらの写真には、田中様から特に多くのエピソードが付け加えられた。
P2Mは、企業戦略の実行において、戦略の設計と戦略のデリバリーを結び付けて考える。戦略のデリバリーにはプロジェクトマネジメントが関与する。戦略を設計し、プロジェクトを統括するスキルとしてプログラムマネジメントが位置づけられる。また、イノベーションとは、コアテクノロジー(ボディー)、国の政策(フレーム)、ファイナンス(燃料)、システムエンジニアリング(エンジン)が揃ったとき実現されるが、このパイロットとなるのがメタプログラムマネジメントである。P2MのメタPM体系は、政治、経済、社会環境とプログラムとを結びつける『超越したPM体系』として注目され、イノベーションの柱となっている。
メタPMの細かい説明は割愛するが、田中様の描くPM体系観を垣間見ることが出来る説明があった。実は、メタPM体系を最初に提唱したのは、フランスの大学(SKEMA Business School)なのだが、PMAJとは、お互いにPM技術を紹介し、有益な手法を取り入れてより良い手法の確立を競い合うような、下地が培われていた。それあってこそ、メタPMはP2Mの基幹PM体系として完成したもので、まさに、グローバルに真に必要とされるPM体系を求めていく、田中様の熱血交流の賜物である。