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「就職活動に活かしたPM」

千葉工業大学 足立 一人 [プロフィール] :6月号

 私は人をまとめるような仕事がしたいと考え、大学に入学しました。
 プロジェクトマネジメント学科の学生として将来、プロジェクトマネージャになることを目標に掲げ、目標に向かい勉強を続けています。
 学部3年生になると就職活動が始まります。私は就職活動を一つのプロジェクトと見立て、就職活動を計画的に行うことで、メリハリのある活動にしようと心がけました。就職活動を行う際、会社選びのポイントとして、

在学中に学んでいることを活かす事が出来る環境である。
プロジェクトマネージャとして将来活躍できる環境が整っている。

 以上の観点から、IT業界が私の知識と経験を充分に活用することが出来ると共に、将来への可能性を感じたため選考に進むことを決意しました。
 就職活動を行うに辺り、最初に戸惑ったことが大学のカリキュラムと就職活動のスケジュールを調整することでした。
 戸惑うスケジュール管理の中で、第一志望の会社からの内定をプロジェクト終了に設定することで、作成したスケジュールに従い筆記試験対策や面接対策などを行いました。実際に活動していくと説明会の予約や面接の日程設定などで他社の選考とかぶってしまうことが多々あり、手帳でのスケジュール管理の限界を感じたため、一つ一つの就職活動をサブプロジェクトと見立てることで、各サブプロジェクトを同時並行で実施するためのスケジュール表を作成し、管理しました。

 IT業界の説明会では、主にプロジェクトマネジメントおよびプロジェクトマネージャに関する説明がされます。大学外でプロジェクトマネジメントのお話しを聴く機会がなかった私は新鮮さを感じました。多くの企業の方からお話を聴き、社会ではプロジェクトマネジメントの考え方が重要視されているということを感じることが出来ると共に、大学での学問を活かす事が出来る環境だと改めて実感しました。
 また、面接対策として、『私が面接官だったらどのような学生を求めるのか』ということと、どのような意図の質問をしているかを常に頭の中で考え、実際の面接では、学んだ知識を基にプロジェクトマネジメントの演習授業で実施したシステム開発での体験談をしました。この体験談が他の学生と異なり、プロジェクトマネジメントに関する知識が備わった学生であると理解して頂けるきっかけでした。

 最後に、就職活動を経て、プロジェクトマネジメントを大学で学んだことを最大限に活かすことで、他の学科の学生と比べると非常に就職活動が行いやすいと感じました。
 また、プロジェクトマネジメントの考え方は、あらゆる分野に活用する事が出来るものだということを改めて感じることが出来ました。私は第一志望の企業から内定を頂くことが出来たため、今後は学生としてではなく社会人として企業の第一線でプロジェクトマネージャとして活躍出来るよう、残り少ない学生生活の中で沢山の知識を身につけて行きたいと考えています。
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