■ふるさと元気事業の概要
総務省と愛知県内の六つの参加地方自治体(豊川市、蒲郡市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村。図1の黒破線内の隣接した地域。以下は参加市町村と略す。)は、ソフトバンクモバイル社から2010年発表された米アップル社製iPhone4を活用した高齢者支援サービスを構築し、その事業体として総務省と参加市町村からなる協議会と実働組織である『ふるさと元気センター』を立ち上げ、2010年9月からの運用を開始した。 具体的にはiPhone4を活用した『ふるさと元気端末(図2)』を開発し、それをこの参加市町村内に在住されている80歳以上の高齢者を中心に約1000台を配布し、その端末の「端末IDを利用した認証」、「タッチインターフェース 」、「高齢者向けアクセシビリティ (Accessibility)(フォント)」、「ホーム画面の最適化」と「テロップ表示」、「音声読み上げ機能(Voice Over)」、「音声コントロール」、「ペアレントコントロール」、「GPS(位置情報)」、「ワンボタンカメラ」、「ビデオチャット」などの情報利活用技術を今回のふるさと元気端末の重要なICT技術とし、緊急時に容易に自分の位置情報も含めて緊急連絡できる機能や、要介護・要支援が支援してくれる人に定期的に容易に安否を連絡できる機能、自治体および地域支援組織から情報が送られ容易に確認できる機能、地域の高齢者が手軽に仲間を集うための機能などを事業開始時において用意した。その元気端末メニューおよび内容を表1に示す。 |
図1.ふるさと元気事業参加市町村
図2.ふるさと元気端末(iPhone4)
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