「グローバルPMへの窓」(第50回) PMI北米世界大会
今月は、1年ぶりに米国に行きPMIの世界大会に出席した話です。
10月第2週、私が成田を発った頃に4番目の孫が生まれた。今度の子を含めて孫はすべて男の子で、よく我が家に遊びに来る上は5歳から下は2歳までの孫達と遊ぶ事あるいは監視していることは実に体力がいる。1年ほど前に、ちょっと油断したすきにテレビの液晶画面にチョロQ車で上下の線を鮮明につけられた。この子達は各々に個性があり楽しい。一番上の子は、縦書き横書き共にまっすぐに字を書けない私と違って罫線に沿って丁寧に字が書ける。2番目の子は球体に異常な興味があり、真っ先にサッカーに興味を持ち、リバプール、マンチェスターと叫んでいたので、私がよく行くウクライナのキエフ・ディナモの名も教え込んだ。3番目の子は鉄道大好き(いわゆる見鉄)で、「のぞみ」と「はやて」、東急線と小田急線の電車の区別がつく。
毎月旅をしているが、最近の必須持参アイテムは、温泉の素(行ってみるとシャワーしかないホテルもあり空振りもあるが)、低周波マッサージ器、安眠のためのファイテンのパワーテープ(10円玉大のチタン磁気テープ)、それにパップ剤である。あと、ストレッチの為の、家にあるヨガマットを持っていきたいのだが、家人に却下されてこれはダメ。
PMIの北米世界大会であるが、Washington DCのポトマック河を下ったところにあるWashington Harborという2年前にオープンしたリゾートにあるGaylord National Convention Centerで開催された。
最近ヨーロッパにばかり行っているが、私を育ててくれたのは米国のPM、つまり企業でいえばExxon(現ExxonMobil)でありPMIである。米国に対する恩義は決して忘れることはない。今回がPMI北米大会への20回目の参加、他のPMI世界大会を含めると25回目の参加となった。今後何回。原点であるPMI大会に参加できるか分からないが、この大会に参加できることの喜びを強く感じた今回である。
参加者は昨年の2,100名弱から2,800名まで回復し、会場は私の約100回の海外PM大会・セミナーで最高、プログラムも充実しており心満ち足りて帰国した。
今回の大会トレンドは次のようであった。
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PMIサークルの聖域である第一線のプロジェクトマネジャーへのナレッジとスキル向上機会の提供が健在 |
② |
「アジャイル」Agile思考の拡大 |
③ |
プログラムマネジメント − 関連知識の向上と実施の乖離の傾向 |
④ |
サステナビリティー課題へのPMの貢献 |
⑤ |
原点回帰・・・インフラ・プロジェクトのPM |
この大会にはエンジニアリング振興協会(エン振協)の代表として参加したが、参加の大きな目的であるPMIとエン振協の協力協定の延長も無事終えることができた。この協力協定は世界最長の歴史を誇り、PMIの、エン振協とそのパートナーとしてのPMAJへの信頼は大変深い。
また、今大会は2002年着任以来、PMIを強力なグローバルモンスター協会に育て上げたGreg Balestrero CEO & Presidentの引退記念大会でもあった。Gregとは彼の着任以来2008年頃まで年に平均4回は世界各地での大会を共にし、世界でのPM普及を行った仲間でもあり、引退は残念であるが、来年1月の引退以降には次の大役が待っているのであろう。
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Mark Langley 次期CEOと協力協定締結 |
Greg Balestrero CEOと |
今大会ではBill Clinton元大統領の基調講演が実現した。まさに超大物であり、現在もグローバル規模のイニシアティブを主宰しておられ、心から尊敬いたすが、大変失礼ながら講演技術はそれほど高いとも思われなかった(2年前のColin Powell元国務長官の基調講演が素晴らしすぎたのか)。
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Clinton氏とBalestrero CEOの対談 |
会場からポトマック河を望む |
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