PMP試験部会
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PMP資格取得プロジェクト・マネジメントのススメ

笠原 直樹 [プロフィール] :10月号

みなさま、はじめまして。笠原と申します。今回は、自分のPMP資格取得を振り返りながら、主に、PMP資格取得を目指す方々へ、“PMP資格取得プロジェクト・マネジメントのススメ”と題して、思うところを述べたいと思います。

■私がPMAJ研修第2部会に所属するまで
私のPMBOKとの出会いは、PMP資格取得よりずいぶん前のことになります。PMBOK、P2Mをサーベイしたのが始まりです。このとき、自分がPMP資格を取得するなど、全然考えておりませんでした。PMP資格取得はつい先日のことで、ひょんなことから、PMP資格を取得する機会を得ました。そして、PMAJのPMP試験対応講座を受講し、アドバイスなどを当時の講師陣からいただき、おかげさまで一回の受験でPMP試験に合格することができました。PMAJや受講時の講師陣には、今でも感謝しております。この気持ちを自分として何か行動で示せないかと思い、PMAJの研修第2部会に思い切って飛び込み、参加いたしました。

■PMP資格取得を目指す方々へ
私は、PMP資格を取得されようとする方々へ、試験合格をゴールと設定し、PMP資格取得をプロジェクトと見立てて、PMBOKを適用してみる、ということをお勧めしています。
この実践は、PMBOKの理解、PMP資格取得に必要な知識の習得や、PMP試験対策に、大いに役立つと思っています。もちろん、PMBOKの理解には、過去にご自身で実際に経験されたプロジェクトを想定しながら、学習を進めていくことも一つの方法でしょう。でもせっかくPMP資格取得に向けて一歩を踏み出そうとされているのですから、ご自身で、自分のPMP資格取得のプロジェクトを、マネジメントしてみてはいかがでしょうか。
プロジェクト・マネジャーは、あなたです。プロジェクト成功の基準は、あなたがPMP資格を取得することです。計画を立ててみましょう。制約条件はなんでしょう。唐突で恐縮ですが、不合格になってしまうリスクも考える必要があるでしょう。そうならないようにするには、どういう対策が必要になりますか。プロジェクトを成功に導くために、やらなければいけないことは何でしょう。受験はいつしましょうか。参考書を買うこともあるでしょう。受験料はいくらであるとか、全体でいくら費用がかかるのかを把握しなければなりません。ご自身が立てられた計画に対して、進捗をどうやってはかっていきましょうか。基本的に一人で勉強することになると思いますが、協力してくれる友人や家族もいらっしゃるかもしれません。私の場合は、妻に協力してもらいました。その動機付けを行なうか、と考える必要がありました。このように、あなたに関係してくる方々や組織はいったい何があるでしょう。そして、PMPとして踏み出そうとしているわけですから、プロとしての責任も必要でしょう。
もしくじけそうになったら、ご自身がどうやったら奮い立つか、考えてみてください。協力を仰ぐことができる外部のステークホルダもいるかもしれません。また、PMAJのPMP試験対応講座の受講を通じたり、参考書などの模擬試験問題を解いてみて、自分でどのぐらいの点数がとれるのかを把握し、どの知識エリアが弱いのか、分析してみましょう。時間内に必要な問題数がちゃんと解けるかシミュレーションしてみてください。そして、問題解決のために何が必要か考えてみましょう。
何もたくさんの文書を作る必要はありません。このプロジェクトの特性に応じて、どのレベルまで実施するか、取捨選択し、テーラリングすればよいのですから。限られた時間のなかで、効率も求められると思います。

さあ、あなたも、まず最初に、ご自身のPMP資格取得プロジェクトの“プロジェクト憲章”を作るところから始めてみませんか?
試験対策には、PMAJのPMP試験対応講座を受講されることをお勧めします。また、合格されたら、PMAJ 研修第2部会へ参加してみませんか。

※PMP、PMI、PMBOKは米国Project Management Institute, Inc.の登録商標です。記事中の表記は省略しています。
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