ヤングコーナー
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「プロジェクトマネジメントを学生のうちに学ぶということ」

千葉工業大学 五木田 尚也 [プロフィール] :9月号

〜一般的な社会人と、PM学科の学生のプロジェクトマネジメントの学び方の違い〜
 私は、現在プロジェクトマネジメント学科に在籍している。社会人としてプロジェクトに関わったことはなく、現場のプロジェクトマネジメントを知っているわけではないが、日常的に「プロジェクトマネジメント」という言葉は聞きもするし、使いもする。
 「プロジェクトマネジメント」に初めて関わるとき、一般的な人たちはすでに社会人であり、その人たちはプロジェクトの中で経験をして知識を身につけたり、効率的にプロジェクトを進めなければならないため、学んでいく。つまり、ほとんどの人は仕事の中でプロジェクトと出会い、その過程でプロジェクトマネジメントについて学んでいくのである。
 しかし私は在籍している学科の関係から、社会人となる前にプロジェクトマネジメントについて毎日のように学んでいる。最近では、教授をシステムユーザーと設定し、1年という期間を使い、システム開発プロジェクトを行った。それは、システム開発などしたことのない学生が、今まで学問として学んできたプロジェクトマネジメントの知識や手法を精一杯使って行うものであった。つまりそれは知識だけで行うプロジェクトマネジメントである。

〜プロジェクトマネジメントを学んだあとに社会に出るということ〜
 そんな私が社会に出たらどうなるのだろうか。楽しみでしょうがない。というのも、一般的な人たちは経験からプロジェクトマネジメントに関する知識を身につけていく。しかし、私の場合は4年間学んだ知識に経験を足していくという形になる。学校で学んだ通りにプロジェクトを運営できることもあるかもしれない。経験不足でうまくプロジェクトが進められず打ちのめされることもあるだろう。しかし今まで学んできたことを全て活かすことでうまくプロジェクトが進められたり、学んできたことと違うところを発見したり、学問+経験から新しい知識を発見したりできるのだから、楽しみでしょうがないのだ。

〜今後のプロジェクトマネジメントとの関わり〜
 私はそろそろ卒業研究に取り組むわけであるが、研究のテーマをコミュニケーションマネジメントに関するものにしようと思っている。プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション手法を開発しようと目論んでいる。
 また、大学卒業後は大学院に進学し、同テーマについて発展的に研究を進める傍ら、TAの活動や企業との関わりを増やし、経験的にもプロジェクトマネジメントを学び、これからの自分や社会、プロジェクトマネジメントという学問の発展に役立っていこうと思っております。
以上
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