リレー随想
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「ET-WESTと活動成果の紹介」

中江 正雄: [プロフィール] :8月号

1.ET-WEST
 このところの閉塞感が漂う中にあって今回の委員会活動は委員の皆さんの豊富な知見に触れ、組合せシステム開発に関わる新たな発見や課題が明らかになって新鮮で且つ刺激的な活動であった。このような機会を与えて下さった田中理事長には改めて感謝申し上げると共に今回の活動成果は広く活用頂き更に充実が図られればと願うのであるが果たして如何にPRして行くか思案していたところ、幸いにも去る6月の17、18日にインテックス大阪で開催された組込み総合技術展関西(以下ET-WEST)で紹介する機会を得た。組込み技術総合展は、組込みシステム技術者協会(JASA)が主催する組込み技術専門の技術展でET-WESTはその西日本版である。協会もこのようなイベントに出展するのは初の試みで多少に戸惑いを隠せないながらも、協会活動の普及と今回の委員会活動成果の発表ということで了承を得て発表の運びとなった。今回で第5回目の開催となるが、景気低迷を反映してか出展企業・団体の数は昨年を下回ったものの逆に入場者数は新たな話題を求めて前回5%増の4700名を越す大盛況の催しとなった。

2.カンファレンス
 組込み技術総合展は機器やツールだけでなく出展企業・団体によるカンファレンスも注目の1つで今回は基調講演を含めて14セッション38トラックが開催され、活動報告はこのうちのコミュニティーセッションでの講演となった。専門技術展だけに並み居る強豪?との同時開催に果たしてPMに関心を示してくれるかどうか半ば心配もあって、ここは金子委員長直々に登壇をお願いして万全の体制で臨んだところ心配は当日の受付開始と同時に消えた。受付開始前から行列ができて、講演が始まる頃には会場のほぼ8割が金子委員長(左)と会場にて埋まってこれまた大盛況の講演になった。講演のタイトルは「組 込みシステム開発能力の革新策」と少し刺激的にして頂き、勿論中身は委員会成果の抜粋である。講演終了後の感想では、「大変参考になった。」「有益で大変良い内容だった。」「面白かった。」等々高い評価を頂き大好評であった。また、講演とは別に展示ブースでは、組込み系システム開発のPMに真剣に悩んでおられる方もあり、協会の活動と委員会の成果報告書を紹介したところ「報告書を是非欲しい」とせがまれる場面もあり初めての試みにしてはまずは大成功であった。なお、期間中、展示ブースにも思いの外多くの訪問者があり、また報告書をせがまれた方には、後日協会事務局より進呈して頂いたが、広く成果の活用を促してより一層の充実を図ると共に日本の強みである擦り合せ型開発の強化に繋がれば幸いである。

(写真:金子委員長(左)と会場にて)
 
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