リレー随想
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「学生にとってのPMシンポ」

千葉工業大学社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科学部3年 濱田 佑希 [プロフィール] :6月号

私はPMシンポジウム2009へ参加者として参加し,2010年4月にPMAJに入会.現在ではPMシンポジウム2010の企画や運営に携わらせて頂いております.
学生では初の参加という事で学生の代表という自覚を持ち,PMシンポジウム2010を成功させて行きたいと思っております.

【PMシンポ企画会議に参加してみて】
PMシンポジウム2010における企画会議に本日まで参加をしてきましたが,その中でも私自身が一番驚いたのは多種多様な職種の方々が手を取り合い,PMシンポジウムの成功に向かって意思を統合されていたことです.
大学だけで学んでいた時の私は多種多様の職種で活躍されている方々は分かり合えないものだと思っておりました.しかしながら,私の意見は全くの閉鎖的で一方的な意見であり,私の勘違いでした.
PMシンポジウムの会議ではファシリテータを中心に会議を進行します.
大学でもプロジェクトを立ち上げ会議をすることはしばしばございますが,ファシリテータを中心に添え会議を行うことはありませんでした.その点から私が学んだことは大学で学んだことが全てではないということ.そしてなによりも勉強には終わりがないということ.PMシンポジウムの会議では常に新たな発見があり多種多様な職種の方々のお話を拝聴することができます.これらの観点から学生こそ,PMシンポジウムの企画会議に参加するべきでないのかと私は考えております.
近年ではとりあえず大学に通っている学生,夢のない学生,就職において道の定まらない学生が多くみられます.その点でもこの会議に参加するということは,多種多様な視点を持つ事ができるのではないでしょうか.多種多様な視点を確保することは企業に就職したときに他の分野の良い点を吸収し,悪い点を見習い改善,それらの意味において重要な意味を持つと私は考えております.

【PMシンポジウム2010会議風景】
 PMシンポジウムの会議にはサークル型の机配置を行い,前にファシリテータとホワイトボードというような配置を行います.会議が始まる15分前にはファシリテータがホワイトボードにアジェンダ―を書き込んでおり,それにより時間になり次第,すぐに会議を開始することができました.会議が始まったらファシリテータの指示に従い会議を進行して行きます.会議中はそれぞれが持つ意見を互いに言い合い,現在決まっている事をさらによくしようとしており,会議中の話題の中には近年注目されている言葉や製品についての話題も折り合いに混ぜながら行われていきます.

【私が企画運営に携わる事になったきっかけ】
私がPMシンポジウムの事を知ったのは昨年の7月,大学では学べない生きた知識を聞き,自身の視野の少しでも広げたいという思いでPMシンポジウム2009へ参加することに決めました.実際に参加してみると専門用語の多さと会場に来場している沢山の方々に圧倒され,学生という身分にも関わらずこの場にいるのは場違いなのではないかもしれないと思い始め,懇親会への参加は断念しようと考えました.
しかしながら,様々な方々とお話を交わしていて一言言われた事は「学生にこそ,このような場に来てもらいたい」,この言葉を聞き私は先の考えを改め懇親会への参加を決意致しました.
懇親会へ出てみると,大学という狭い場所だけにとらわれていただけでは到底知り合えないであろう有名企業の著明人の方々とお知り合いになることもできましたし,なによもこれから私が社会へ出ていく上で重要な様々な事をご教授頂き,社会人の方とお話をすることにより私は何を学んできたのか,何がしたいのか,学ばなければならないことは何なのかという核たる部分を考え直すきっかけ作りを頂きました.
このPMシンポジウム2009への参加がきっかけとなり私はPMシンポジウム2010の企画への参加を決意し,現在へと至るわけではございますが,日々の会議では常々よいシンポジウムを作り上げたい,自分にできることは何なのか,企画を一緒にしている皆様方の役に立ちたいとの思いを胸に抱き参加しております.また,学生という立場も忘れないよう,常に学ぶという気持ちを常に持ち会議に取り組んできました.

【PMシンポジウム企画委員への参加】
 2009年のPMシンポジウム2009への参加をきっかけにPMAJの方のお誘いを受けて,PMシンポジウム2010企画委員へ参加することになりました.
 会議では普段大学では学ぶことのできない生きたPMの知識を会議の度に学べます.企業の方々の知識を少しでも吸収し,私のノウハウとして今後私が皆様のお勤めをされている企業へ入社した際お役に立てれば幸いです.
 今後は企業の方,学生が共に切磋琢磨できるようなシンポジウムにして行きたいと考えております.今後とも一層精進して参りますので皆様よろしくお願い致します.
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