P2M研究会
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東京P2M研究会議事録

藤澤 正則:5月号

東京P2M研究会を下記開催しました
1. 日時 4月22日(木)
      18:30〜20:30
2. 場所:PMAJ 2階会議室
3. 出席者(敬称略)渡辺、岩下、内田、仲田、虎谷、梶原、前田、佐藤、藤澤
4. 議題:
  4.1 報告書作成日程の件(原稿締め切る5月15日)
  4.2 国際P2M学会発表報告
藤澤、内田各15分:
  現在PMAJ東京P2M研究会は国際P2M学会が主催している「経営とITの融合」研究会に渡辺が参加している。
  現在の課題に「IT経営ロードマップ2008年」がある。従来はIT化を実行する際、顧客から要求事項をききだし、要求仕様を代筆してまとめ、この要求仕様に基づいてシステム構築を行ってきた。
  「IT経営ロードマップ」が問題にしたのは、
    業務の見える化をまず行いなさい。理由は業務改革の視点で業務の見える化を行わず、IT化することは、現状維持のIT化となる恐れがあり、IT化の投資効果を出すことができない。
    業務改革を含む業務の見える化を行った後IT化の見える化をすることで、効果的なITシステム構築ができるという要求である。
  今回はこれらの課題をP2Mの手法を用いて実践事例を使いながら、「業務の見える化」を行い、その後に必要となる「ITの見える化」のやり方を示した。業務の見える化のプロセスとIT化のためのプロセスは視点が異なり、分割する価値の高さが理解できた。これをP2M学会春季研究発表大会で両者が発表した。
  4.3 ゲスト前田様のお話:「システム調達にユーザ部門の主体性を取り戻す」
  現在のIT業界の問題点として、発注者がベンダー任せの調達をしているが、主体性を取り戻さないと、厳しいビジネス環境を乗りきれない
  主体性とは正しいRFPを作成することである
    RFPの書き方についてはRFP研究会が既に250ページに及ぶテンプレートを公開している
    難しいのはRFPを書く前に、自社の要求の社内コンセンサスをまとめる作業がある。有能なブリッジエンジニアの存在でこれらをまとめることができる。
今回は社内コンセンサスをどのようにしてまとめたらよいかという実践的ノウハウの話しがあった。
  4.4 グローバル戦争の行方(渡辺)
  米国の戦略:アナログ時代の戦略からデジタル時代の戦略への転換
    中核部品のブラックボックス化と周辺部部品とのインターフェースを公開
    周辺部分の製造ノウハウの新興国への公開で、新興国で低価格で製造が可能になる
    アナログ時代の戦略継続の高価格体質の日本製造業への打撃
  サムスンの戦略:①日本製品の徹底追求とリバースエンジニアリングによる本質追求
    日本製品市場からの撤退と新興国市場への転換
    相手国専門家育成で相手国マーケット開拓
    新興国相手のビジネス展開で低価格量産体制の確立
    低価格、量産体制が整備されて、グローバルマーケットへ返り咲き高収益確立
  日本企業の戦略が見えていない
課題:デジタル時代の戦略とは何か、その対策は
◎皆さん方の戦略を話し合ってください

5. ゲストの紹介: 前田さんはジャーナル37号で「システム調達にユーザー部門の主体性を取り戻す」と題した見識の高い論文を寄せられています。
また、平成21年度「すり合わせ型指向による組み込みシステム開発」PM基盤の調査の委員として、ご活躍されました。
6. 次回のテーマ:
「擦り合わせ型指向による組み込みシステム開発」プロジェクトマネジメント基盤の調査研究報告書についての概要報告 報告者:岩下幸功
デジタル時代の戦略:各位意見提供のこと
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