リレー随想
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「PMシンポジュウム企画、運営に参加して」

PMシンポジュウム2010 企画委員 笹野 孝志:4月号

私は1998年12月のJPMF設立と同時に入会し、2001年に開催された「PMシンポ2001」よりPMシンポジュウムの企画や運営に携わらせて頂いております。
今年で足掛け10年になりました。
当初は、運営メンバーとしてのみ参加させていただいておりましたが、様子も徐々に解ってきてここ数年は企画にも携わることとなりました。

【PMAJとの関わり】
入会当初は毎月開催される例会やセミナーへ参加させて頂く程度でしたが、全ての例会やセミナーで「カルチャーショック」とも言えるような大変な刺激を受けておりました。正直なところ、「すごい団体ができた。これは追っかけるしかない!」と言ったところが偽ざる本心でしたが、その一方で「私の知見はまだまだ」との思いも強く感じました。
そこで挑戦したのがPMP試験とPMS資格試験でした。この年からPMPは日本語での受験が可能となり、会場も日本国内だったことより、一念発起して通勤途上での試験対策を始めた次第です。
これら二つの試験に無事合格することができたものの、物事にこだわる私の性格もあってか、「これで終わらせるのではもったいない。何とかこれを踏み台としてもっとPMを深堀したい」と思い、例会のKP(キーパーソン)会への参加を決心しました。
試験には合格したものの、何分にもヨチヨチ歩きの状態。本当に最初は緊張の連続でした。
このKP会は毎月の例会のテーマ決定、講師への講演依頼、当日の運用等を行っていましたが、KP会での議論によって、試験対策だけでは到底得られない、実務経験に基づいたメンバーの皆さんのノウハウや人脈と出会うことができました。

【PMシンポ委員への参加】
2001年よりKP会メンバーの方のお誘いを受けて、PMシンポ運営委員へ参加することになりました。参加してまず驚いたのが、企画段階が大変緻密にまとめられていたこと、及び運営に関する議論の中でのメンバーの皆さんの高い視点と広い視野。「これぞPM!!!」と思わず叫んでしまい、大変楽しく参加させて頂くとともに、参画することによって社外の方々とともにプロジェクトを体験できたことに「目から鱗」の連続でした。
シンポ当日の運営委員の役割は、朝一番でのブリーフィングの実施及び一日の予定確認から始まり、受付で配布する予稿集の補充、会場のセッティング、講師の方へのご挨拶、講義の司会進行等、多種に及ぶものでした。講師の方々は全てその道の一流のプロの方々で、最初は大変緊張して接しておりましたが、講義が始まるとさすがプロフェッショナル。私までがその内容に引き込まれ、新たな発見と驚き、心の底からの納得感でスタッフとしての役割を忘れてしまう程でした。

【シンポ委員参加で得られたこと】
今まで足掛け10年間のシンポ委員への参加で得られたことは、何と言っても一流の方々と出会い、議論を通じての多くのノウハウを獲得できたこと、それによって自社内や自身の業務範囲内のみでの知見ではなく、より広い知見を獲得することができたこと、そして何よりもPMシンポジュウムというプロジェクトをスタッフの一員としてやり遂げられた達成感、今までに無い人脈、刺激によって自己研鑽につなげられたこと等です。

今年も企画委員として参加させていただいております。チーム一丸となって、時には厳しい議論も行いながら、順調に準備が行われています。
皆さんもシンポ委員に参加してみませんか?委員の皆さんはボランティアベースで参画されていますが、素晴らしい体験ができ必ず自身の成長につながること「間違い無し」です。
「高い視点と広い視野」。まだまだ私自身の研鑽は続きますが、「きっと私の財産になる」と確信しています。
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