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議事:
配布資料:図書紹介「100年予測」「プロジェクトナレッジマネジメント」
わかりやすいP2M構想リスト、PM研修講座資料 |
(1) |
オンラインジャーナルのエッセイについて(担当)
3月(内田)4月(仲田)5月(近藤)6月(中村)7月(山本) |
(2) |
2009年度の研究課題について
「各自の取り組む内容の確認」
・とことんやさしいP2M構想:わかりやすいP2M資料の作成
・戦略のプロセス化について
・地域の活性化:自治体の経営手法としてのP2Mの活用
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(3) |
ディスカッション
1)「最近の読んだ本の感想とプロジェクトについてのディスカッション」
100年予測「ジョージ フリードマン」、辺境論「内田樹」、2020年「R.J シャビロ」、2020年「田原総一郎」、日本と世界はこうなる「日下公人」
↓
これからの世界の状況はどうなるのか?日本はどうなる?
プロジェクトとして見ると:
戦略の必要性、戦略のプロセス化の必要性がある
日本は、外からの知識を素直に受け入れ、自分なりに工夫することは得意
↓
2)プロジェクトやプログラムを創り
これらを進めるには、ロジックと五感の両方が必要などなど議論していく中で、P2MとPMBOKとの相違点についての議論がなされた。
- PMBOK:プロジェクトの進め方をロジックで体系化している
(渡辺補強:PMBOKはプロジェクトマネジメントを取り扱い、PMをプロセス化したことが従来になかった大きな成果である。最近は標準化のレベルを高めている。ただしP2Mでいうシステムモデルを取り扱っている。また、プロダクト作成はプロジェクトごと異なるので取り扱わない。)
- P2M:プロジェクトを創る(上流工程)を含んでいて、見方・考え方とやり方が入っている(ロジックと五感)
(渡辺補強:P2Mはプロダクトを創る領域から、PMを効率よく実施するマネジメントまで包含している。プロダクトのプロセス化に関してはシステムズマネジメントでカバーしている)
議論では:・体系化ができているところと出来ていないところがある。
・実際の使う時のうまくいかないところがある
・使いこなしには、まだ、課題がある。 ↓
・この課題を減らすことのより、わかりやすいP2Mになる。
等の意見が出された。
渡辺解答:
- スキームモデル(構想計画)は米国で言えば戦略を含めてMBAの仕事であり、エンジニアリング会社で言えば、プロセスエンジニアが取り扱う領域である。基本的には専門家が取り扱う領域で、幅広い知識と、世界情勢、競争者、将来の展開に関する知見が必要である。したがって企業は会社の運命を託す領域であるから、上流を取り扱う専門家をおく必要がある。
- 体系化の問題はNASAのシステムズ・エンジニアリングハンドブックを診てもらえばわかるように体系化されている。しかし、取り扱うのは領域が広く、戦略、ポーフォリオ、バランススコアカード、ファイナンスあらゆる関連知識がバランスよく使われるため、経験をつんだ数種類の専門家の助けを借りることになる。
したがって、ベテランのプロジェクトマネジャーはプログラムを担当するときは、これらの専門家を集めて実施しなければならない。
- ただ、内容が簡単な問題は多くの人が使えるように、とことんやさしいP2Mの本を作る必要があるだろう。
ただし、とことんやさしいものを創ることは、簡単なことではない。P2M研究会メンバーのお力を借りたい。
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5. |
次回までの実施事項と次回の日程
実施事項:2009年度の研究課題の進捗状況とディスカッション
次回の日程:2月25日(18:30〜20:30)
場所:PMAJ 2階 会議室 |