図書紹介
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「押忍!ガムシャラにあなたを応援します」
(我武者羅應援團著、講談社、2009年9月29日発行、第1刷、1,900円+税)

デニマルさん:12月号

ある日、テレビを見ていたら「我武者羅応援團」の紹介があった。このグループがユニークな活動をしていて本も発行しているというので、早速書店で買い求めて読んでみた。読むというよりDVDの写真集を見る感じである。この団体のユニークさは、グループの名称にもある通り、ガムシャラに応援をしている。単なる応援ではなく、主に個人をターゲットに元気と勇気のエールをガムシャラに送っている。この「ガムシャラさ=必死に応援=本気で生きる」ことを訴えて、見る人の心を動かしている。従来の応援団の一方的で悲壮な叫びではなく、少しユーモアを交えた応援が感動を誘い、今現在話題となっている。このDVDでは、我々の生活パターンの中から多くのエール(真剣な応援)を送っている。「おはよう応援」から「おやすみ応援」、更に血液型応援まで25種もの応援紹介をしている。これを見ると本当に元気になる。新しいスタイルの本がガムシャラに登場した感じである。

何がガムシャラか(その1)   ―― 応援団がリサイタルをした ――
このグループの設立は、2年前である。この本の中で10名の団員の入団記録と、幾つかのイベント開催のことが書いてある。設立してから2ヶ月後に、4名の団員による「第1回華の大演舞会」を六本木ライブハウスで開催したという。詳しい内容は分からないが、今年の2月までに6回目のリサイタルをやっている。最近では、24時間マラソンのイベント応援で、自分たちも24時間リレー応援し続けるガムシャラな活動を成し遂げたと書いている。

何がガムシャラか(その2)  ―― 応援団の本を発行した ――
このグループがマスコミに登場したのは、北京オリンピックのバトミントン代表選手を成田空港で応援したのがキッカケとある。その関係からかトップアスリートやミュージシャンの応援活動をしている。元々応援団とは、目立つ存在である。一つ一つの応援が、宣伝活動である。以来多くのマスコミに取り上げられ、最近ではTVコマーシャルにも出演し、「我武者羅応援團大團歌」を含むレコードや本をも発行する程の売れっ子になっている。

何がガムシャラか(その3)  ―― 応援団を職業にした ――
応援団といえば、高校や大学の運動部を応援する団体で、現在でも変っていない。体育会系の代表格で、夏でも黒の学ランを纏い、必死に応援する怖い団体という印象がある。しかし、応援団が母校の応援に真剣に取り組んでいる姿に心惹かれるものがある。我武者羅応援團は、必死に生きる=本気で生きる=応援し続けると『約束』している。だから応援される人も「一生懸命」生きて貰いたいとガムシャラにエールを送り続けると書いている。

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