犬と猫が仲良く共存するには?
PMR 欄所 敏勝:11月号
◆あるテレビ番組の話
先日テレビで犬と猫は仲良く共存することができるのかということを話し合っている番組をみました。
ネコ科の特徴としては群れることなく単独で行動する、逆にイヌ科の特徴としては主従関係のもと群れで活動することだそうです。母性本能において子犬、子猫の面倒を種別の違う親がみることはあるそうなのですが、ペットとして犬と猫を飼っている場合、飼い主といった共通の媒体があるため仲良く暮らしているように見えがちですが、基本的に犬と猫が同一空間に共存すると互いに大きなストレスを抱えるのだそうです。
◆飲み会の席で
私、今年で35歳になりました。若くもなくオジサンでもなくといった年代でしょうか。
先般、こんな面白い話がありました。
新入社員を含む20代の若者数名と飲みに行き、アルコールも適度に回ってきた頃、あるひとりが言いました。
「なぜオジサンたちは上司の言うことを絶対的に聞くんだろう」
「なぜオジサンたちは自分の意見をすぐ曲げるんだろう」
「なぜオジサンたちはヒトの意見に合わそうとするんだろう」
などなど、、、
世のオジサンたちの多くがこうだと言う訳では決してないのですが、彼らの周りにはこのように映るオジサンたちが少なからずいるようです。20代の彼らにとってこのような行動はあまり理解できないようです。
また別の機会に今度は50−60歳のオジサン達と飲みに行くことがありました。
そのときあるオジサンはこう言いました。
「最近の若いモンはワガママだ」
「最近の若いモンは付き合いが悪い」
「最近の若いモンは協調性がない」
などなど、、、
世の若者たちの多くがこうだと言う訳では決してないのですが、やはりオジサンの周りにはこのように映る若者たちが少なからずいるようです。オジサンにとってこのような行動はあまり理解できないようです。
◆若者=ネコ科、オジサン=イヌ科?
この話、犬と猫に似ていませんか?オジサンたちはイヌ科、若者たちはネコ科?
高度成長期の日本企業の特徴をキーワードで表現すると、「終身雇用」、「年功序列」などが思い浮かびます。こういった中では上記にあるオジサンの特性を持っていた方が社会で生活しやすかったのかもしれません。
一方、近年では、「人材流動化」、「派遣雇用」「早期退職」、「能力主義」などが思い浮かびます。このような状況下では現在の若者の特性を持っているほうが生活しやすいのでしょう。
経済情勢や企業特性が激しく変化している現在において、その中で育ってきた人間の特性が異なってくることはある意味当然のことだと思います。
◆ある会議で
最近、若者たちで構成された業務改善を検討するオフサイトミーティングの最終報告の場で両者の衝突がありました。いくつか衝突の理由はあったのですが、きっかけとなったのは最終報告予定日を2ヶ月近く遅れた原因を巡ってのことです。
(※そもそも最終報告遅延ついて上層部は特に問題にしていません。)
若手メンバーは遅れた理由として上司の決断の遅さを指摘しました。一方、上司は若手メンバーの協調性の欠如を指摘しました。(詳細を述べると長くなりますので省略します)
第三者的な立場であった私はこの話を聞きながら、どっちもどっち!!と感じました。
お互いの特性を理解した上でコミュニケーションを取っていれば容易に回避できたことです。
◆P2M的にまとめると
では特性の違う若者とオジサンが仲良く共存するためにはどうすればいいのでしょうか?
P2M標準ガイドブックの個別マネジメントの中にコミュニケーションマネジメントがあります。その中の「異文化コミュニケーション」、まさに、コレだと思います。
お互いが異文化であることを前提として認識しておけばコミュニケーションの取り方にも工夫ができます。
オジサン達がよく言う
「オレたちが若い頃は〜」
また、若者がよく言う
「〜だから古いんだよ!」
などというセリフは互いの文化が違うということを認識できてなく、相手も自分と同じであると思い込んでしまっている表れだと思います。
お互いの文化を尊重できれば自ずとコミュニケーションもうまくとれるのではないでしょうか。
みなさまも似たような経験ありませんか?
心当たりのある方、P2M標準ガイドブックを今一度開いてみてはいかがでしょう?
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