PMAJ関西
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株式会社ウイズワン

「プロジェクトマネジメント・フォーラム2007-KOBE」感想として

迫前 美鈴(株式会社ウイズワン):7月号

 5月26日(土)関西初となったプロジェクトマネジメント・フォーラム2007−KOBE(以下、フォーラム)が開催されました。私は、主催側のスタッフとして、午前の基調講演と午後のITトラック両方の司会および運営スタッフとして参加しました。本稿では、フォーラムテーマ「個の自律・組織の成熟」から私の気付きを書かせていただきました。

 現在、私は14年の会社勤めから独立して昨年3月にWEB制作事業を神戸市で始めました。
PMAJとの関わりは4月の関西例会に参加したときある講師のご紹介でした。
参加動機は、私の事業を成功させたいからです。それまで私が勤めた小さなソフトウエア開発会社では、数々の失敗プロジェクトを繰り返していました。お客様、パートナー企業、自社のSEやプログラマーの間で奔走し私は、「問題はお客様側より、当社自体の組織や社員にある」と考えるようになりました。しかし旧態然とした仕事のやりかたを変えようしない経営方針などもあり問題を解決できませんでした。その後、会社は経営難に陥り実質的には潰れることになりました。私自身は、このような経営をしないため、成功プロジェクト事例や手法の情報収集を行いたいと常々考えていました。

 今回のフォーラム開催にあたり主催者には特別な思いがありました。それは関西で初めての神戸開催という大きな期待と責任の重さです。そのため準備は長期にわたり大変な労力でありました。私自身も運営、基調講演やセッションなど司会を担当は大きなプレッシャーでした。しかし結果は270名の方に、来場・参加していただけました。午前の基調講演から午後のセッション、そして親睦会までの1日の長丁場を主催者、講師陣、参加者一体となった盛況振りに私達は感動しました。更に私は、フォーラムの企画から開催までの1年間、舞台裏で活躍したスタッフの働きにも感動しました。そこにはフォーラムテーマである自律した個人を感じ、そうした組織によるチームプレーでプロジェクトが成功するのだという、成功事例があったからです。たとえば、プロジェクトマネージャーの行動力と調整能力でイメージしたゴールに進めていくことや、企業も職種も様々な方を組織として機能させる。そして担当する個人は、目標を正しく理解し担当任務を果たすなど、皆様の会社では当たり前のことが私の前職の会社ではおこなわれてこなかったからです。零細企業ゆえの限られたリソースで試行錯誤していた私にとっては、これらの要素がプロジェクトマネジメントそのものであり経営にも有効であると実感できました。そしてフォーラム終了後、講師陣やスタッフも交えた打ち上げはもちろん盛り上がりました。1年を振り返っての感想と反省、そして次回の構想などを語り合いました。心地よい疲れと共に大いに美酒を楽しみました。そんななで私は、プロジェクトマネジメントのスキルを上げ、実践した成功事例をいつかは、発表してみたいという意欲が湧いていました。

 最後になりましたが、今回の運営スタッフを通じてこれまで関わる機会がない建設やエンジ系など企業、業種の方々と共に活動でき私には、新鮮で貴重な体験となりました。PMAJ関西幹事の皆様方には、このような機会をいただき感謝しています。また、運営チームの酒井直二リーダーと小藪さんには、プレッシャーを抱える私に激励やご指導をいただきましたことに心からお礼を申し上げます。  では次回また、フォーラムが関西で開催されることを楽しみにお待ちしております。
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