P2M研究会
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P2M研究会12月活動報告

山崎 司:1月号

東京P2M研究会活動状況
■ 2006/12/13(水)P2M研究会 第10回(参加者8名)18:30〜20:45
場所:ENAA 6階 6C会議室

<議事内容>
1.食ビジネスに関するプロファイリングの事例研究「中食製造メーカー編」
  講演者:藤澤殿
  • 藤澤殿は、自社商品を使用しているユーザー企業 (外食産業や中食産業)や自社の工場に対して、工場の調査分析、工場計画、設備計画、運用改善などを支援するソリューション型のコンサルティング業務を行っている。
  • 食に関わるマーケットは、少子高齢化や個食化の影響を受け、先細り感がある。また、市場環境についても、女性の社会進出や、ライフスタイルの多様化によって、これまでの内食指向から中食指向へ変容している。また、商品のライフサイクル短縮化の傾向が顕著である。
  • 中小規模の惣菜メーカー(主に3次化工業者)を対象にしたコンサルテーションを通じて、プロファイリングマネジメントプロセスの検証を行った。
  • また、一連のコンサルティング業務の成果物として、「スキームモデルでの調査分析項目のモデル化」、「サービスモデルでの価値向上のためのアプローチ方法」、「食品製造メーカーが事業を継続するための仕組みのポイントの整理」、「事業者が主体性を持って価値向上につながるプログラムづくり」がまとめ上げられた。
  • 現場からの情報は、管理する立場の人がFace to faceでコミュニケーションをとりながら収集していくべきである。そのため、管理者は積極的に現場へ出向き、ウオークスルーを行わなければならない。
  • 食ビジネスについて、実際の各企業のさまざまな取り組みについて、メンバー間で積極的な意見交換が行われた。(例:マクドナルド、男前豆腐店、デパ地下惣菜売り場)

2.P2M洞察力モデルについて
  講演者:渡辺殿
  • プロファイリングマネジメントについて、「おさらい」をする目的で、「あるべき姿」へのアプローチ、事業環境分析による技術戦略立案プロセス等についての解説を行って戴いた。
  • プロファイリングマネジメントを行ううえでの要諦は、「可視化」ということにある。
  • 洞察力を十分に備えている人物はおいそれといるわけではない。「あるべき姿へのアプローチ」に示されたレベル1からレベル7までの戦略および戦術モデルは、洞察力を補ううえで効果的といえる。
  • 併せて、国谷殿作成のプロファイリングマネジメント洞察力モデルの紹介も行われた。

3.東京P2M研究会合宿のご案内
 以下次第にて合宿を行うこととする。
 報告書を纏めるにあたり、二回目の合宿を実施することとした。
・ 日程:1月27日(土)〜1月28日(日)
・ 場所:日揮(株) 横浜本社 615会議室
 横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA棟

4.今後の予定
・次回の開催は1月10日(水)の18:30からとする。
・戦略マネジメントで活用される主要なセオリー・手法について、山崎が発表を行う。

U 関西P2M研究会活動状況
■ 2006/12/20 (水)P2M実践事例研究会 第5回(参加者8名)16:00〜18:00
場所:松下電器PSS社 新大阪和幸ビル901会議室
<議事内容>
1.分科会進捗状況報告と議論
テーマ1 緊急時や予期せぬ難問への対応(主査 小石原殿) メンバー5人
・まとめの方向づけ
 机上の知識や、理論、既知の枠組み原則論では通用しないケースに焦点をあて、綿密な現場経験に裏づけされた、実践で役に立つ暗黙知のマネジメントについて、実践事例通じてまとめる。

テーマ2 プロジェクトXに学ぶ (主査 海蔵殿)  メンバー8人
・『2007PMフォーラムKobe』P2Mトラックにて発表決定
 月2回のペースで精力的に分科会開催。
 NHK人気番組“プロジェクトX〜挑戦者達”全50話の中から約60話抽出、登場するリーダたちのイメージをP2M視点から検証する。
 3つのチームに再編、役割分担を決めて強力推進中。

テーマ3 企業競争力型アーキテクチャーの事例研究(主査 岩崎殿) メンバー4人
・少数精鋭グループで3タイプの事例まとめへ向けて、最先端の医療開発プロジェクトのプロファイリングからアーキテクチャーマネジメントの実践事例をテンプレートに。
 さらに 『新規ITビジネス立ち上げ』、『製造機機開発』の2事例を加えてまとめ中(報告者 車田殿)。

テーマ4 複数テーマ間の実行優先の判断、管理の仕組み(主査 朝田殿)メンバー6人
・アンケート24件回収(80件 回収率30%)
 東京P2M研究会からも8件のアンケート頂く(有難うございました)
 分析視点を5ポイントに絞り込み、分析まとめの各担当決定。

アンケート主要項目についてのグラフ化、チャート化完了(主査 朝田殿)
1月6日(土曜日)に第4回目の分科会開催決定し、それぞれの内容を討議予定。(事務局より報告)

テーマ5 EVM実態調査と活用事例 (主査 安達殿) メンバー4人
・強力な新メンバーを加えまとめのフェーズへ
 月1回のペースで分科会開催、12月度で6回目を終える。
 2社の実践事例を中心にして、EVM研究の背景、歴史を整理(関連資料収集済・・かなりのボリューム?)
 アンケート調査の分析含めて、EVM導入、定着化のための要件(組織の成熟度、導入目的効果)を掘り下げる。役割分担も決定、盛り上がりをみせる。(事務局より報告)

2.特別テーマ
@ 関西P2M実践事例研究会活動について  ・・ 講師 小石原殿
   -PMAJオンラインジャーナル1月号記事より
 ・研究会活動のミッションとその背景
 ・5分科会の総評
 ・プラットフォームとして、交流研鑽の場と今後の課題

A東京P2M研究会活動報告
 -小石原殿、事務局より
 ・『P2M洞察モデル』他 2事例
 ・東京との情報交流は、お互いに良い刺激になる。

Bその他
 ・EVM実践のための10ステップ 安達殿まとめ
 -分科会5 事例まとめのポイント
 ・『PMフォーラム2007KOBE』 概要について
 −基調講演(神戸大 延岡先生、神鋼 林氏:元ラグビー日本代表キャプテン)
 来賓ご挨拶(近畿経済産業局 産業製造課 八島殿に 決定
 −4トラック、3セッションのスピーカー7割内定
 公募(締め切り 1月8日)にて全完了
 −集客作戦と、当日の運営ボランティア参加お願い

3.次回第6回研究会について
・3月3日(土曜日) 13:00−17:00
-2月末まとめの報告会とする
場所、詳細は事務局より連絡する事
・来年度の進め方について
−新たなテーマ(継続テーマ可)、新たなメンバー含めてせっかくできた交流研鑽の場を大事にしていきたい。
−予算化含めて前向きな取り組みお願いしたい。

4.その他
 ・会費制にて有志による懇談会(忘年会)開催
以上

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