懸賞つきPMクイズ
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懸賞つきPMクイズ(4) 「コミュニケーション(1)」

芝 安曇:9月号

PMにおいてコミュニケーションの重要性は関係者全員が知っている。しかし、知っていることと、できることとは大違いである。日本では同質な国民だからコミュニケーションが上手く行われると勘違いされている。ましてや異文化の人々とのコミュニケーションはさらに厄介である。
1.日本人はコミュニケーションが上手か
多くの日本人にコミュニケーションとは何かと聞くと、「報・連・相」だという答えが返ってくる。「報・連・相」はさる会社の社長がわが社のコミュニケーションとは「報・連・相」を上手くやることという本に書いた。「報・連・相」とは「報告せよ、連絡せよ、相談せよ」と社員に呼びかけている。これは社長からみたコミュニケーションである。コミュニケーションの基本は双方向である。社長がグッドコミュニケーターであれば、社長から社員に対し「報・連・相」があってもしかるべきである。
日本人の多くはコミュニケーションの重要性を主張するわりにはコミュニケーションの基本構造を理解していない。

2.コミュニケーションの仕組み
 そこで今回は基本から勉強してもらうことにした

1) コミュニケーションの構造と手順
 コミュニケーションは@発信者、A受信者、BメッセージCコンテキストによって構成される。
@ 発信者は伝えたい内容をメッセージとして発信する。メッセージは通常言語、同時に 顔の表情や態度等の非言語メッセージを使って行われる。
A 受信者はメッセージを受け取り、何らかの形(うなずき、それで、分からなければ何で等)のメッセージで返信する。
B メッセージは通常言語で行われるが、同時に仕草などボディランゲージも併用される。
C しかし、会話では両者がすでに認識されている事柄については、了解事項として省略し、メッセージ上では省かれることが多い。この言葉となっていないが会話を成立させている背景をコンテキストという
 ここで理解するポイント:コミュニケーションは双方向で成立する

2) コミュニケーション能力
@ 発信能力:
  • 聞き手の話題に対する知識レベルを推理できる能力
  • 聞き手が納得できるように論理的で分かりやすく説明できる能力
A 受信能力:
  • 発信者の意図を理解できる能力
  • 発信者の意図が分からないときは適切な質問を発し、答えを引き出す能力
B 理解能力
  • 発信者の意図を理解し、自分に与えられた意図を行動にまで移せる能力。
  • ビジネス社会では行動にまで発展しないと結果が出せないので、コミュニケーションは存在しないことになる
3) コンテキスト能力(この能力が重要)
コミュニケーションはすべてのメッセージを発するわけではない。コミュニケーションには双方が理解しておくべき会話或いはビジネス上の背景が存在する。これをコンテキストという。しかしこのコンテキストは双方暗黙の了解で進められているため、その範囲が食い違っていることが多い。そこでこのコンテキストに関し、時に質問なり、確認なりを行い、コミュニケーションを進める必要がある。このコンテキストを正しく捉える能力がコミュニケーションには必要である。

 −コミュニケーションは重要なので続ける−

問題が難しすぎて回答者が1回目を除いて0である。反省して易しい問題を出す。
問題: 私のプロジェクト遂行中の「コミュニケーション術」
2000字以内
これなら誰でも書けるでしょう。芝安曇の独断で選定し、面白い記事はオンラインに発表させるべく交渉する。締め切りは9月19日

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