先号   次号

PMRコーナー

手賀 笛吹 PMR:7月号

◆プロジェクトマネージャーという人種
 プロジェクトマネージメントではステークホルダーとの良好な関係性を維持することが重要といわれています。プロジェクトマネージャーは必死に社外の人、自社の経営層と関係性を築こうとします。社内の同僚もプロジェクト関係者になってしまって、結果を導くような付き合い方をしてしまいます。一念発起、独立な立場でプロジェクトマネージャー同士が助け合おうという企画を起こしても、「得体がしれないやつに自分の大切なプロジェクトのことを相談できるか・・・」ということで、結局集まらない。プロジェクトマネージャーとはかくも孤高な人種ではないでしょうか。

◆PMRとの出会い
 実は私もそのような人間の1人で、壁を破るためにPMRの門を叩いてみました。講習はチーム形式でケーススタディを数ヶ月にわたってこなしていきます。エンジニアリング会社の方、プラント会社の方、ソフトウェア会社の方、企業教育会社の方、アントレプレナー、コンサルタント といろいろな方々が受講されていました。正直そんなに期待していなくて最初は片意地を張っていたのですが、知らず知らずに素直に悩みを相談していました。受講者の方々も真剣に悩んで課題を解決しようとしていただけました。考えてみたら、プロジェクトマネージャーは元来、課題を解決することが好きな人種なのでした。

◆P2Mクラブ
 ここで培った関係はPMRになっても続いています。PMRになるとP2Mクラブへ入会することになります。入会者には情報交流の場が与えられます。月に1回、P2M研究会という集まりがあって、現在、シナリオプランニングや契約、またはコミュニケーションといったテーマについて、みなで頭を絞っています。さらには、これらの成果を発表するPMシンポジウムという年次大会もあります。プロジェクトを工学的に研究されている方から、業務でプロジェクトマネージメントされている方、プロジェクトマネージメントツールベンダー、ソリューションベンダー といろいろな方々と交流を行うことができます。

◆プロジェクトマネージャーにも癒しを・・・
 プロジェクトでは日々いろんなことが起こって、計画通りには遂行できないものです。「計画通りに遂行できるものは単なる作業指示であって、プロジェクトではない。それをマネージメントするのがプロジェクトマネージャーだ」と息巻いて、今日も業務にあたっています。しかし、ふっと息を抜きたくなったので、P2Mクラブの方々にメールでアクセスしてみようと思います。