P2M研究会5月進展報告
山崎 司:6月号
1. 名古屋P2M研究会活動状況
■ 5月8日(月) 名古屋P2M研究会リーダー野村武史氏と渡辺貢成氏で名古屋P2M研究会立ち上げの打ち合わせを実施。研究会参加者募集のための講演会を開くことを決定。
- 「P2M研究会参加者募集 講演会」の概要
日時:6月20日(火)18:30〜20:00
場所:名古屋市中村区名駅大一名駅ビル10F
講演会:(1) 研究テーマとその内容
(2) 構想計画策定について
(3) 競争力強化OWモデル
講師:渡辺 貢成氏
2. 関西P2M研究会活動状況
■ 5月12日(金)関西例会にて講演(参加者58名)
- 講師:渡辺 貢成氏
演題:「P2Mにおける構想計画の研究」
■ 5月13日(土)関西P2M研究会(参加者6名)10:00〜15:00
- 解説「企業競争力強化型アーキテクチャOWモデル
3. 東京P2M研究会活動状況
■ 5月23日(火)東京P2M研究会(参加者14名)18:30〜20:30
場所:ENAA 6階 6C会議室
(1) 研究テーマ案「ビジネス法務研修」に関するプレゼンテーション
講師:梶原 定氏
<質疑応答・意見交換>
- ・ 本テーマの目的・ゴール
- ⇒法的な基礎知識について、従業員は意外なほど不知である。もはや「知らなかった」で済まされる時代ではない。また法務部門に全面依存するだけでは現実的な対応とは言えない。法規の変遷のスピードも早く、日本も訴訟社会化へ向かっている。とりわけITビジネスの世界は様々な法律との関わりがある。社員の共通認識がないと会社が存亡の危機に立たされると言っても過言ではない。P2Mの思想をベースに、プロファイリングの手法でリーガル上の
リスクを明確にしたうえで、共通の物差しとして法務関連チェックリストのフレームワークを作りたい。本テーマはガイドラインが最終成果物となる。
- ・ 対象とする役職クラス
- ⇒ガイドラインの対象者について同一レベルの内容とするか否かは検討を要する。場合によっては、内容の深さ幅について3階層(経営者、ミドル、一般従業員)程度に分ける必要が出てくるかも知れない。経営者・PMにおいては、リーガル面でのリスクマネジメント(法的トラブルを未然に防ぐこと)が重要な職務となっていることは言うまでもない。
- ・ 強行法規(コンプライアンス側面)と契約(コントラクト側面)を区分する必要がある
- ⇒その通りである。金銭で解決できる事象とそうでない事象を頭の中で整理することがスタート
ラインとなる。また、世間一般において、「契約≠契約書」であることの認識度合いは高くない。
契約書の作成は、契約の成立要件ではない。位置づけは、トラブルが発生した際の最後の
砦である。まずは、リーガル全般についての「地ならし」が必要であろう。
- ・ スタンダードを確立するための下地として何らかのフィロソフィーが必要なのではないか
- ⇒これまでの世の中は性善説に立脚していた。これからは性悪説に立つべきである。このスタンスこそがフィロソフィーと言える。
- ・ 業界毎に取り扱うリスクの要素(リスク事象・発生確率・インパクト)は異なるのでは
- ⇒リスクアセスメントの基本的考え方である「リスク事象にプライオリティをつけて対応をディシジョンすること」については、業界間での相違がないはずである。
(2) P2M手法を活用した国際PM大会の開催について
説明者:岩下 幸巧氏
<趣旨説明>
2007国際PM大会企画について、国際交流部会内の大会企画チームが基本計画を策定することになった。本テーマに興味をお持ちの方に企画チームに加わって戴き、まず構想計画書を作成することとしたい。最終的には、大会の成功というミッションを完遂させ、P2Mの実践事例のひとつとしたい。まずは、どのような大会にしたいか(あるべき姿)のアイデアを募りたい。
(3) 今後の進め方について
説明者:渡辺 貢成氏
- 定例会合は、毎月第2水曜日の18:30〜20:30とする。次回は6月14日である。
- 現在合計で60名の方がエントリーしている。
- メーリングリストを一本化し、研究会での各種情報を電子ファイルにて交換したい。
- メンバー間の情報交流を効率的に行いたい。お互いの刺激にもなるし、仕事に反映できればそれだけでも大きな成果となる。
- JICA殿でまとめられたP2Mモデルは機会があったら是非ご説明戴きたい。
- 次回は、「企業競争力を設計する」P2M企業競争力強化型アーキテクチャーについて講義を
行う予定である。
以上
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