PMプロの知恵コーナー
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PMプロフェッショナルへの歩み―22

向後 忠明 [プロフィール] :9月号

前月号では日本に帰ってからの概要を以下のように述べてきました。
  1. ① 筆者のこれまでのプロマネとしての実践経験からの総まとめとして「ワンランク上のプロジェクトマネージャを目指して(電気通信協会出版)」を刊行しました。筆者のこれまでのプロジェクトマネジメント実践から得た知識の集大成としてまとめたものでした。この本はこれまでのプロジェクトにおいての実践経験を自分なりにまとめたものであり、筆者の座右の書として活用できるようにしました。
  2. ② またこの頃はPMBOK®といった「外国のPMI®が個人の経験に頼っていたプロジェクト管理を、世界共通の知識として初めて公式に体系化したPMマネジメントガイドブック」も出版されました。筆者がこのガイドブックに出会った頃は第一版が出版されて間もないころであり、私も多いに参考にしました。このガイドブックが発刊された当初は多くのIT関連会社が競ってその資格を取るといったことが見受けられました。やっとIT業界もシステム開発での仕事の進め方に標準的マネジメント手法が役に立つことがわかってきた様子と思いました。この内容は筆者がこれまでエンジニアリング会社で学んできたものとあまり相違がない内容のものと感じていました。一方では初めてプロジェクマネジメントを学ぶ者に対してはわかりやすくまとめたものと感じました。しかし、これに資格制度を設けていることには疑問を持ちました。
  3. ③ このような日本のIT 業界の背景もあり、国も今後のIT業界の現状を鑑み、国のIT スキル標準を作成すべく経済産業省が独立行政法人情報推進機構(IPA)を設立し、各社よりプロジェクトマネジメント経験者を募ることになりこの人たちを中心に日本のIT系のスキル標準を国として作ることに決めることになりました。 その一人として筆者も選ばれPM委員の一人として選ばれることになりました。
    最初はプロジェクトマネジャの「所掌範囲」はPMBOK®の範囲内での議論が多く、私は昨今のIT業界のプロジェクトを取り巻く環境はこのPMBOK®の出だしが「顧客要件が明確」な場合を前提としている内容であり、なんとなく違和感を覚えました。
    何故ならIT関連の情報誌では相変わらずIT関連のプロジェクトの成功率は顧客要件が日々変更され、プロジェクトの進行に問題が発生し、失敗プロジェクトが多く発生しているなどの報告がなされていたからです。
  4. ④ PM委員会ではプロジェクトの顧客要件設定の範囲に踏み込まず、あくまでもPMBOK®の範囲内でのプロマネの熟成度とそれに伴う必要な知識やプロマネに必要な実践力についての議論を行いましたがPM委員全体でもPMBOK®はあくまでもプロジェクトマネジメントの各種知識体系の一部を示すものでありPMの実践力には不十分と断じました。そこでPM委員会ではプロジェクトマネジメントはArt(アート)とScience(サイエンス)のコンビネーションと言われアートの部分が重要でありプロジェクトマネジャから醸し出される態度や行動を意味し、これを適切にプロジェクトに適応させる人間的側面が重要であることでPM委員も一致した意見でありました。
    このようにプロジェクトマネジャがプロジェクト遂行中に見せるスキルをベースとした自然体で業務遂行中に見せる態度をPM実践力と称しました。
    この詳細はPM委員有志によってまとめた本「実践力が身につく本」オーム社発行にまとめてあるので参照してください。

さらに筆者はプロジェクトマジメント協会(PMAJ)といったところで理事としてプロジェクトマネジメントの普及活動にも参加し、各種活動を行ってきました。特に昨今の産業界では、新たな産業への参入への動きが出てきて、彼らの描くビジョンに変化が生じ、これに伴いプロジェクトマネジメントの範囲が急速に幅広くなり、以下のような動きが発生してきている。


上記の流れをさらに詳細に示すと以下のようになる。

アダプティブプロジェクトマネジメント

今月号はここまでとしますがこのアダプティブプロジェクとマネジメントは筆者がこれまで経営層の仕事をしてきて感じたことでありこのような人材がさらに増えるとプロジェクトマネジメントを志す人達がより幅広く活動できる人材となると信じています。
なお、筆者に時間があればこの詳細はPMAJ及び関係者に講演会の形で披露したいと思っています。
以上

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