グローバルフォーラム
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「グローバルPMへの窓」(第197回)
世界情勢オムニバス

グローバルPMアナリスト  田中 弘 [プロフィール] :7月号

 リーグ開幕戦のプロ野球選手といえば、ベテランになっても緊張し、初安打が出て、あるいは初勝利を得て、ようやく足が地に着くという。筆者はPM研修のセミプロではあるが、今年度の初研修を6月18日、19日に終えて、ようやく今年度も行ける、という感覚を得た。

 グローバル研修の世界でも、昨今は中東紛争に起因する中東での石油・天然ガス業界の業務逼迫や、燃料・ナフサ不足による世界の経済状況悪化で、研修生の応募が危惧されたが、規定数の研修生が、アフリカ、中東、アジアから参加し、大変熱心な議論が繰り広げられた。今回は久ぶりにアフリカ東岸モザンビークの石油公社の研修生がいた。モザンビークはLNG大国への途上で、筆者の旧勤務先は洋上LNG(FLNG)を完成し、現在2基目のEPCを遂行中であるし、陸上のLNG基地のEPCにも日本のエンジニアリング会社2社が参画している。日本のエンジニアリング会社はアフリカ大陸の石油・天然ガス・石油化学プラントで高い競争力を持っている。この業界ではアフリカは遠い国ではない。

 モザンビービークの研修生とは休み時間にポルトガル語で話をした。筆者のポルトガル語は60年前の学生時代にポルトガルのポルトガル語を在日大使館の二等参事官に、ブラジルのポルトガル語を東京在住の日系人に教わり、会社に入ってからもブラジル石油公社のプロジェクトがあったため、若干使用した経験がある。しかし、かれこれ60年前のことである。最近勉強をしていないが、自分のスペイン語の精度を上げてきたため、スペイン語とポルトガル語間の変換ルールを使えば簡単な会話はできる。アフリカでポルトガル語の国は、モザンビーク、アンゴラ、サントメプリンシペ、カーボベルデ(今FIFA WCで世界に名が知れた)、そしてギニア・ピサウと5カ国もある。アフリカで英語、フランス語と並ぶ話者人口だ。

 今の研修でも、生成AIが強力な助っ人となっている。レクチャーの深さを出すこと、研修生の発表レポートの要約を作ってくれ、突っ込みの質問まで用意してくれることなどだ。研修生も生成AIを使い、ディベートの作戦を練っている。なにか、人間がAIの代理戦争をしているようだ。

 このような筆者の活動が恵まれていると言われることがある。駅から自宅へのコミュにティーバスで、早めにバス停に着くと、高齢の婦人が待っていることがあり、話し相手のカモになるが、老婦人曰く、お互いに元気でいいけれど、私は話し相手を見つけるために、月謝を払って習い事に行っているのに、あなたは、話をしに行ってお金をもらえるのは羨ましい、恵まれているのだからね、と言われた。

 閑話休題。世界情勢で最近感じること。

  • 米・イスラエル対イラン紛争で、生産設備を破壊された中東諸国の生産再開への強い歩み
  • 筆者の元学生や研修生が多いイランのしたたかな姿勢
  • 対ロシア戦争で、ウクライナの頼もしい反撃。ロシアが2014年に占領して勝手に領土化した聖地クリミア半島の包囲網ができた。ウクライナのドローン技術や、近代戦での戦略は世界的競争力を持つに至った。
  • ペルーでケイコ・フジモリ大統領の誕生が確実になった。学生時代、ペルーのリマで日系人の実態調査を半年間実施していた経験があり、筆者は期待している。客人で参加した熊本県人会のピクニックで、ケイコ氏の祖母(故アルベルト・ケンジ・フジモリ元大統領のお母さん)にお会いしたこともある。
  • FIFA ワールドカップで、日本はともかく、応援するのは、一にアルゼンチン、二にフランスと南米の元研修生達に伝えた。カタール大会に続いてアルゼンチン対フランスの決勝の可能性も50%くらいありそうだ。 ♡♡♡


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