理事長コーナー
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AI時代に求められる人材とは?マネジメントとは?
~キーワードはイノベーション~

PMAJ 理事長 加藤 亨 [プロフィール] :3月号

 PMAJでは毎年、会員の皆様向けに無料セミナーを開催しています。今年も3月13日(金)に、「AI時代に求められる人材とは?マネジメントとは?」をテーマに開催いたします。今回はその予告編を紹介します。

 近年、生成AIの急速な発展により、業務の自動化・高度化が一気に進みました。文章作成、資料作成、画像生成、プログラミング支援など、従来は専門技能を要した作業が、プロンプト入力だけで実行可能になっています。
 このような変化を捉え、世の中では「AI時代」という言葉が使われるようになってきています。では、AI時代とはどのような特性があるのでしょうか。私はこの言葉を次のように理解しています。
 AI時代とは、「成果物の生成プロセスを劇的に削減する時代」であると。
 例えば、音楽生成AI「Suno」のようなサービスでは、テキストで「若者を応援する歌」と入力するだけで、ボーカル付き楽曲が自動生成されます。専門的な作曲技術がなくても、一定品質の成果物が短時間で得られるのです。
 しかしここで重要なのは、「生成できること」と「価値ある成果物であること」は同義ではない、という点です。
 生成AIは過去データの統計的パターンに基づき最適解を提示しますが、問いの設定が間違っていれば誤答が返ってきたり、既存作品との類似性が生じたり、著作権などの法的責任は利用者が判断しなければならない、といった限界があることを理解して活用する必要があります。
 言い換えれば、AIは“探索者”であり、人間は“価値提供の最終責任者”である、という構造が浮かび上がります。
 では、人間の強みはどこにあるのでしょうか。
それは、
  • 正解のない状況で問いを立てる力
  • 過去の延長線上にない選択肢を構想する力
  • 不確実性の中で決断する力
  • 価値の責任を引き受ける覚悟
などにあるのではないでしょうか。ここに、AI時代の人材像が見えるように思います。
 この姿は、P2Mが提唱してきた「使命達成型職業人」と本質的に重なります。つまり、使命を起点に価値を定義し、プログラム思考で複数のプロジェクトを束ね、不確実性の中で意思決定を行うという人材像です。
 この変化に合わせて、マネジメントの特性もまた変化します。生成AIが過去の情報を探索し、延長線上の最適解を導いてくれるのであれば、マネジメントはミッションを達成する価値を定義し、その実現の戦略を決断し、社会的責任を担保したうえで、イノベーションを創出する事が必要になるのではないでしょうか。
 AI時代は、改めてP2M型人材の重要性を加速させる時代だと言えそうです。

 本セミナーでは、こうしたAI時代の変化を歴史的変遷の中で整理しながら、
  • AI時代に求められる人材とは?
  • マネジメントとは
  • イノベーション創出のメカニズム
について、皆さんと一緒に考えて行きたいと思っています。
 ぜひ、ご参加ください。

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