例会部会
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「第293回例会」報告

例会部会長 枝窪 肇 : 7月号

【データ】
開催日時: 2024年5月24日(金) 19:00~20:30
テーマ: マイプログラム2.0
~実践から見えてきたプログラムマネジメント成功の鍵~
講師: 原田 祥子 氏/
株式会社ウェッブアイ サービス本部 製品導入コンサルティンググループ

 日頃、プロジェクトマネジメントの実践、研究、検証などに携わっておられる皆様、いかがお過ごしでしょうか。今回は、5月に開催された第293回例会についてレポートいたします。

~はじめに~
 今回ご講演をいただく原田様は、過去、人生のどん底にいると感じていた時に「マイプログラム」という手法に出会ったことが転機となり、人生が大きく変わられたと伺いました。そして、この手法を広めることがこれからの時代を生き抜くために有効であると確信され、講演、研修、講義などの多くの場で話題提供を続けていらっしゃいます。
 今回の例会では、そうした話題提供を重ねる中で見えてきたマイプログラム成功の“鍵”をご紹介いただきました。

~講演概要~
  1. ■ マイプログラムとは?
    「プログラムマネジメント」を自分の人生に当てはめて考えるフレームワークである。
    まず自分に当てはめて活用してみたところ、有用性の実感があり、周りに提供しても反響があった。
    具体的には何をしたのか?:
  • プログラムデザインと全体の構造(3Sモデル)に当てはめて、スキームモデル=現状把握と自己分析、システムモデル=生活環境を整える、サービスモデル=やってみる!として「マイプログラム」を実践した。実践によって、「未来に向けた目標を持ち、意欲にあふれる私」が得られた。
  • 多くの場で話題提供して「マイプログラム」を広めた。満足度調査では90%以上の参加者から「満足」または「大いに満足」といった回答が得られた。
  • 参加者からの反響として、「自分の人生に当てはめて解説するという試み(発想)が面白い」(プログラムマネジメントは)「自分の仕事でつかえる部分はないと思っていましたが、今回の話を聞いて、自分自身に適用できる」「(PMの)ハードルが下がった」などの声をいただいた。

  1. ■ マイプログラム成功の鍵とは?
     上手くいっているプロジェクトとそうじゃないものには何らかの差がある。その差を分析して成功要因を突き止めればすべてのプロジェクトが成功する。つまりプログラムマネジメント成功の鍵を突き止められるはず!と考えた。
     2019年から2021年の自分について分析してみた:
  • この期間を分析対象にした理由は、直近で安定的に成功した期間で分析すれば、今の自分に必要なマイプログラム成功の鍵が見いだせるはず!と考えた。
  • この期間に遂行していた「結婚プロジェクト」「ファミリープロジェクト」など8つのプロジェクトについて分析した結果、自分にとってのマイプログラム成功の鍵が見つかった。
  • このやり方を他の人にも共有し、実践したもらうことで、その人にとってのマイプログラム成功の鍵が見つかると確信した。

  1. ■ 実際にどんなことをやるのか?(マイプログラム2.0)
     ワークショップ形式で、ワークを行いながら、参加者の皆様に直近の自分の成功体験を元に、マイプログラム成功の鍵の見つけ方を経験していただいた。
     具体的な内容はこのレポートでは割愛する。

  1. ■ さいごに
     マイプログラムを作成し実行するメリット:
  • プログラムマネジメントを自分ごとにし納得して学ぶことができる
  • 仕事もプライベートもよくなっていく
  • 自分だけの成功要因をつかみ、仕事上のマネジメントの成功確率も上がっていく

~筆者所感~
 レポートには詳細には記述できませんでしたが、今回の講演の後半で行ったワークにより、自分にぴったりの成功の鍵を探す方法が分かった気がします。この「マイプログラム2.0」という手法を用いれば、仕事のみならず、プライベートを充実させられるということを理解できました。
 また、講師の原田様の実体験に基づく内容であったことから、その有効性がより身近に感じることができたのが何よりの収穫でした。
 例会という機会を通じて貴重なお話しと経験をお聞かせいただけたことに、心より感謝を申し上げます。

 ご講演の資料は協会ホームページの「ジャーナルPMAJライブラリ」の月例会開催資料にアップロードしていますので、個人会員の方はダウンロードして閲覧いただければと思います。
 なお、我われと共に部会運営メンバーとなるKP(キーパーソン)を募集しています。ご興味をお持ちの方は、日本プロジェクトマネジメント協会までご連絡下さい。
以上

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