<何が問題か?> |
<何が必要か?ニーズ> |
1)国内事業中心であり、海外経験が無い、人材もいない。しかし、会社の国際化を社是とする最初の案件である。 |
会社の全面的バックアップによる海外PJ経験のある企業、人材の紹介、そしてグループ企業の協力 |
2)海外案件でのリスクと仕事の進め方に疎く、会社としてもそのノウハウがない。 |
海外PJの経験ある企業での聞き取り調査やインタビューによる知識の習得 |
3)顧客(政府)トップと親会社トップの約束事であり顧客情報があまりない。本案件の進め方や条件がわからない。不明確である。 |
顧客が「何を、そしてどのような条件が求められていたか?」依頼された親会社トップへのヒアリング。 |
4)中央銀行の業務内容及びシステムに習熟していない |
日本の中央銀行である日銀への接触及び業務内容及びITシステムの現状の調査。 |
5)要求が中央銀行システムの構築であり、要件が不確定で、当方も確定的なアイデアもない。 |
日銀からの類似システムやほかの国での計画の有無に関する情報取得を試みる。 |
6)海外案件でのシステム開発である海外でのビジネス特有な問題がある。 |
海外商習慣を心得た経験あるプロマネと英語に習熟したIT システム構築経験のある技術者の確保。 |
7)会社はproject遂行のための組織が未成熟。 |
本案件用のタスクフォースの設定とプロマネを中心とした責任ある体制が必要。 |
8)会社に開発用マシンがない。
日銀のシステムはNon-Stopシステムが基本で汎用機が並列で運用との情報。 |
OSや処理量によりマシンのタイプがかわるのでシステム要件が明確になるまで待つ。顧客の既存システムの調査と本案件とマシンの相性の確認をおこなう。 |
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本案件は会社の社是である海外事業への進出の足掛かりと考えているが、未開分野への挑戦であり、その上、海外プロジェクト経験もなく顧客要件も明確でないため多くのリスクを内在する案件であり、更なるリスク分析が必要である。 |
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要件は海外の中央銀行業務のIT化と省力化と利便性向上といった漠然としたものであるが、状況分析の結果から政府トップと親会社トップの話の内容のヒアリング結果から日本の全国銀行間システムを土台と考えていけるだろうと推察できる。 |
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上記の事実から本システムの開発経験は当社には無いが、当社と関係のあるグループ会社に類似システムの開発実績があることが判明。そして、この開発にかかわった会社からの人的リソースも期待でき、日銀のシステムを利用した資料作成ができると推察される。 |
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政府及び親会社トップ同士の話し合いの概要をトップへのヒアリングの結果、本案件は随意(貴社にお任せする)との確約のようであり、競合相手の有無の明確化及びそれに伴う案件の進め方も明確となった。 |
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随意的要請と考えられるので、顧客と自由な発想での業務運営が可能と考えられるので固定した条件でなく柔軟な条件設定が可能と考えられる。 |
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海外案件であり、海外経験のあるプロマネを優先事項に示すように早期に採用することができているが、招請ができた類似システムの経験あるIT エンジニアが英語によるコミュニケーションができないことが判明。本件は業務系の英語に堪能な人材とペアーでシステム開発関係の業務を専念させることで解決できそうである。なぜならITシステム構築は顧客とのコミュニケーションによる仕様設定が肝となる。 |
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いずれにしても、まだ内在するリスクはあるものの、更なる調査、状況分析で分かった範囲内で想定されるシステム要件、仕事の進め方とその条件、プロジェクト期間、そして自社の本案件を取り巻く環境条件等をまとめ、顧客との話し合いの下敷きをまとめることができそうである。 |