関西例会部会
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第145回 関西例会レポート

PMAJ関西 KP 安達 正人 : 3月号

開催日時: 2019年2月8日(金) 19:00~20:30
場所: 大阪駅前第2ビル総合生涯学習センター
第3研修室
テーマ: 「AIの基本からビジネス活用まで」
講師: 西峰 弘晃 (にしみね ひろあき) 氏
一般社団法人HCI-RT協会
泉大津AI研究会 マネージャー
参加者数: 33名
西峰弘晃氏

はじめに:
「AI」や「AI技術」という言葉を耳にしない日はないくらい大きなブームになっている昨今、そもそも「AI」とは何なのかという基本的な疑問から、研究やビジネスにおける最新の状況及び今後の課題や展望について、最先端のAI技術を学問分野から現場・ビジネスに落としこむ活動を行われている西峰氏より、大変わかりやすく解説いただいた。

講演概要:
「AI」とは何か?という基本的なところからビジネスなど実践的な世界へ如何に落とし込まれているのか、そして未来へ向けての展望をお話しいただいた。

AIとは何か?
日本中の研究者の間でもAIの定義はバラバラであるが、主に「汎用人工知能(AGI)」と「機械学習システム」の2つに分類できる。
「機械学習システム」の中核である「ディープラーニング」の技術によって視覚情報の認識率は向上した。
どうしてブームになったのか?
歴史的に見て、現在は三回目のAIブームが来ている。
演算速度の大幅な向上、インターネット普及によるビッグデータの存在、長年の研究成果、これら三つの要因によってブームとなった。
日本のAI研究の位置づけは?
日本のAI関連論文や投資額は米国や中国と比べて桁違いに低い。
ビジネス適用事例
AIによる自動運転、自動翻訳、浮世絵の創作、将来予知、不良品判定などのビジネス適用事例について写真や動画を用いて詳しく紹介いただいた。
現状の課題
大きな問題は、AIの精度を上げるには大きなコストが掛かるということ。
今後この「精度の壁」を超えていけるかが重要なポイントである。
未来へ向かっての展望
AIへの期待度は、黎明期を過ぎ、現在がピーク期で今後は幻滅期になるという説もある。
長期的な目線で見てみると、今後どうなるかはっきりしたことはわからないが、以下のようなことがAI技術で実現する可能性がある。
-コールセンターの人の代わりになる。
-工場の検査員の代わりになる。
-タクシー業務の効率化
-高速道路の自動運転
-プログラマーの代わりになる。
さいごに
開催2週間前に予約が満席になるほど関心が高く、熱気あふれる講演となった。
講演後のアンケートでも、「AIの基本から現状までよく理解できた。」、「ビデオや写真で具体的なイメージがわかり、理解しやすかった。少しAIが身近になった。」「ディープラーニングについて知ることができただけでも大きな収穫。」など、聴講者からは非常に好評であった。
日々進化しているAI技術の進捗について近い将来またご講演いただきたいと思います。
最後に、お忙しい中ご登壇いただいた西峰様に改めて御礼を申し上げます。
  第145回 関西例会の様子

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