レイ・カーツワイルは、著書「The Singularity Is Near: When Humans Transcend Biology」(邦書名「シンギュラリティは近い:人類が生命を超越するとき」)の中で、2045年にその特異点(singularity)を迎えると予言している。すなわち、2045年にコンピュータの能力が人類を越えるという予測だ。それによって起こるさまざまな問題に触れている。その結果、「コンピュータが、自らを規定しているプログラムを自身で改良するようになり、永続的に指数関数的な進化を始める。それ以降の発明などはすべて人間ではなくコンピュータが担うようになるので、以降の進歩を予測できなくなる。人間がいくら考えても、このコンピュータの思考が想像できないレベルに達してしまう」。コンピュータが自己増殖を始め、その行く先がどこまで成長して行くか判らなくなってしまうのだ。
プロジェクトの基本属性の一つに個別性がある。同じ内容のプロジェクトはないということだ。ディープラーニング等の技術を使い、この多種多様なプロジェクトの過去実績データを収集し、進行しているプロジェクトに有益なアドバイスや教訓を授けることができる。進行中のプロジェクトの客観状況を適切に与えることができれば、環境や制約条件の範囲内で、行動すべき事(Do it)、行動すべきでない事(Don't do it)を判断して行動することができる。時間と伴に“賢くなり進歩することは確実だといえる。