例会部会
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『第234回例会』報告

田邉 克文 : 7月号

【データ】
開催日: 2018年5月25日(金) 19:00~20:30
テーマ: 「対人関係が良くなる! 仕事に活かせる! コミュニケーション術」
  ~チーム内の関係性を向上させるコツ~
講 師: 野原 秀樹 氏/株式会社MANY ABILITIES 代表取締役

【第234回例会 報告】
人と人はビジネスであれ、プライベートであれコミュニケーションを通して意思疎通を図り、人間関係を構築しています。今回は身近で大切なコミュニケーションのコツについてワークショップ形式で、わかり易くご講演いただきました。

【講演概要】
~①自己開示の重要性~
自己開示・・・ 自分についての情報や想いを偽りなく相手に伝えること。
お互いをより良く知ることができ、信頼関係を構築する。
講義では、自己紹介の後、チームメンバーの共通項目を見つけ、チーム名を考えました。
短い時間ではありましたが各チーム特色のあるチーム名を付けて発表しました。その際、講師が課題に対して評価をして採点し、チームごとで競えるように点数を付けました。この数値化して見せる試みは講義全体を通して数回行われ、何のことはない競い合いではありましたが、各自のモチベーションが高まって最後まで盛り上がりました。

~②心理的安全性を生み出す秘訣~
 伝える(言語、非言語) ⇔ 受け止める(聞く・理解)
                ↓
        対応する(察知・判断)
●受容⇒共感・傾聴 ・・・
  相手の言葉や感情を正誤の判断をせずに、まずはありのままに受け入れることが重要。
 講義では、チームで同時に質問に答え、回答が一致すると得点になるゲームを行い、
 その中で、多数派とは違う回答をした人を受容することを実践しました。
 例、「好きな色は?」→各自の回答:「青」、「青」、「青」、「赤」
 → 「そうなんですね。」、「赤もいいですね。」
 ここでは何を言っても良い安心感(心理的安全性)の大切さを学びました。

~③問いかけて引き出すコミュニケーション技法~
効果的な問いかけスキルとは・・・
・ 具体的に聞き出す(抽象的→具体的)
・ 他にないか聞き出す(潜在→顕在)
・ 理由(気持ち、想いetc)を聞き出す(気持ち→言語化)
・ 自分の意見を述べてから考えさせる(気持ち→言語化)
・ 選択肢を述べてから選択させる(気持ち→言語化)
・ 原因を見つける(原因を追究)
・ 方法を見つける(方法を探求)
講義では、参加者の中から1名に前に出てもらい、講師から『今やりたいと思ってなかなかできない事』を題材に効果的な問いのやり取りを実演したところ、
「やれなかった事は?」→「ダイエット」→「どうしたらできますか?」→(中略)
→「今日から腹筋30回を始めます。」
とスムーズにキャッチボールされた結果、本人にとっても思いがけない目標が導かれました。その後、参加者は聞き手と、話し手にわかれてやり取りを実践しました。

~筆者の所感~
1時間半という短い時間でしたが、みるみるうちにチームができ、各自が自己開示できていたように見えました。具体的には講師から講義途中で「今のチームで仕事をしたらどうですか?」との問いかけに対して、『今のチームのメンバーが困っていたら手を差しのべたい。』という発言が聞かれ驚きました。会社組織の中でそのように思っていてもなかなか口に出せない一言が言える環境を作ることがやはり大切だと改めて実感することができ、ためになりました。

最後に、部会運営メンバーとなるKP(キーパーソン)を募集しています。参加ご希望の方は、日本プロジェクトマネジメント協会までご連絡下さい。

以上

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