東京P2M研究部会
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サイバーセキュリティ2015の事

東京P2M研究会 内田 淳二 [プロフィール] :12月号

【はじめに】
政府は、サイバーセキュリティに関する施策を総合的かつ効果的に推進するため、「サイバーセキュリティ基本法」を採択し (2014.11成立、2015.01施行)、本年9月4日に我が国のサイバーセキュリティ政策に関する新たな国家戦略となる「サイバーセキュリティ2015」を閣議決定しました。この戦略は、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催、そしてその先の2020年代初頭までの将来を見据えつつ、今後 3 年程度のサイバーセキュリティ政策の基本的な方向性を示すものであり、関係者の共通の理解と行動の基礎となるものである」とされています。
当研究会では、本年度活動報告として「サイバーセキュリティ2015の研究」と題し、サイバーセキュリティに関する理念・目標・実践計画をP2Mのプログラム統合マネジメントで紐解き 2020に向けてPMコミュニテイがなすべきことや何ができるかを考えてみたいと考えました。

【ありのままの姿】
高度情報社会では、すべてのモノとひとがサイバー空間でつながりを持ち、世界中の組織・個人が自由に行う情報交換が新たな価値を生み出す世界に突入するとされています。
一方、爆発的に増加するアイデアの宝庫となるサイバー空間の公共性を維持し、経済発展の原動力とするには、サイバー空間に潜む脆弱性を明らかにし、これを軽減させる活動が社会規範として定着させることが求められているようです。

【あるべき姿】
2020年までになすべきことは、当該政府文書に明記されました。安心・安全を第一義とする社会においてサイバーセキュリティを定着させるマネジメントをいかに実施するか・・・?
P2Mのミッションプロファイリングとプログラム統合マネジメントで「サイバーセキュリティ2015」のエッセンスを取り上げてみたいと考えています。報告書は 6 月出版予定です。

以上

【参考文献】    「サイバーセキュリティ2015」
           2015年9月25日/サイバーセキュリティ戦略本部
                目 次
1. 経済社会の活力の向上及び持続的発展
  1.1 安全な IoT システムの創出
  1.2 セキュリティマインドを持った企業経営の推進
  1.3 セキュリティに係るビジネス環境の整備
2. 国民が安全で安心して暮らせる社会の実現
  2.1 国民・社会を守るための取組
  2.2 重要インフラを守るための取組
  2.3 政府機関を守るための取組
3. 国際社会の平和・安定及び我が国の安全保障
  3.1 我が国の安全の確保
  3.2 国際社会の平和・安定
  3.3 世界各国との協力・連携
4. 横断的施策
  4.1 研究開発の推進
  4.2 人材の育成・確保
5. 推進体制
参考 用語解説

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