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工程、時間からの独立性
共通フレームは、工程や時間には依存しない。各プロセス、アクティビティ、タスクは一般的な順序で配列されているだけで、本質的に時間の依存性を持ちません。つまり、プロセス、アクティビティ、タスクはソフトウェアライフサイクルを構成する「仕事」の順序や時間関係を規定したものではありません。 |
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開発モデル、技法、ツールからの独立性
共通フレームは特定の技法やツールに依存しません。 |
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ソフトウェアを中心としたシステム関連作業までを包含
共通フレームでは、業務の一部を「システム」に置き換えるための活動を定義します。このとき、「システム」は「人による活動」とともに「業務」の一部として存在することになります。 |
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システムライフサイクルプロセスとの整合性
共通フレームはソフトウェアライフサイクルで使われるプロセスを中心に定義しますが、システムライフサイクルで使われるプロセスと矛盾するものではありません。 |
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文書の種類、書式を規定しない
共通フレームでは、ドキュメントの種類や書式などの詳細については規定していなません。例えば「システム設計書」と一言いってしまうと、既にその中に使われている項目や言葉によって作業内容が自ずと決まってしまいます。そのため、文書の種類、書式を規定していません。 |
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テーラリング (修整) の採用
共通フレームの適用にあたっては、アクティビティ、タスクを取捨選択したり、繰り返し実行したり、複数のものを一つに括って実行してよいとしています。この部分がとりわけ重要です。共通フレームに書かれているとおりにやるのではなく、プロジェクトの特性も含めて、お互いの契約行為の中でテーラリング (修整) して利用すればよいということになります。 |