原則 1 「顧客満足を最優先し、価値あるソフトウェアを早期に継続的に提供する」 |
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価値あるソフトウェアを早期に継続して提供するということは、反復漸進的な方法で開発することである。その方法により早期にプロジェクトの失敗リスク見つけることができ、プロジェクトを途中で止めることができる。そのため失敗リスクが最終フェーズまでわからないWFに比べ無駄になるコストは低くなる。 |
原則 2 「顧客の競争力強化のために要求の変更はたとえ開発の後期であっても歓迎する」 |
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アジャイルでは、プロダクトの価値を上げる要求の変更は歓迎される。優先度の高い要求が発生した場合は、同じ時間とコストが要求される低い優先度の要求を取り下げることにより、時間とコストの増加なしに変更に対応できる。WFでは、厳しい変更管理を実施して当初計画した要求はすべて開発することを前提としているため、価値の高い要求が発生した場合は追加の作業となり、余分の時間とコストが発生するリスクは高くなる。 |
原則 3 「動くソフトウェアを短い期間に頻繁に出荷する」 |
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アジャイルでは、1週間から1ヶ月間の短い反復期間ごとに分析、設計、制作、結合、テストを行い漸進的に動くソフトウェアを作成していく。早期に頻繁に動くソフトウェアをレビューすることにより、プロジェクトの失敗リスクを早く見つけることができる。無駄になるコストは、失敗リスクが最終フェーズまでわからないWFに比べ低くなる。 |
原則 4 「プロジェクトの期間を通じて顧客と開発者は毎日一緒に仕事をする」 |
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アジャイルでは、顧客と毎日一緒に仕事をすることにより、開発者は顧客の要求を適確に把握でき、反復レビュー結果の顧客からのフィードバックを得ることができるため、顧客ニーズに合わないプロダクトを作り出すリスクは低くなる。WFでは、顧客とのコミュニケーションは、フェーズごとのレビューなどで行われるが、開発の最後にならないと顧客に動くソフトウェアを見せることができないため、顧客ニーズを反映していないプロダクトを作るリスクは高くなる。 |