・ |
「人の一生は重き荷を負うて、遠き道を行くが如し、急ぐべからず」 |
・ |
「不自由を常と思えば不足なし、心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし」 |
・ |
「堪忍は無事長久の基、怒りを敵と思え」 |
・ |
「勝つことばかり知りて、負くるを知らざれば、害その身に至る」 |
・ |
「人は負けることを知りて、人より勝れり」 |
・ |
「己を責めても人を責むるな」 |
・ |
「及ばざるは、過ぎたるに、勝れり」 |
・ |
「最も多くの人間を喜ばせたものが最も大きく栄える」 |
・ |
「大事を成し遂げるには本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便にすませ」 |
・ |
「戦いでは強い者が勝つ。辛抱の強い者が」 |
・ |
「いさめてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある」 |
・ |
「決断は、実のところそんなに難しいことではない。難しいのはその前の熟慮である」 |
・ |
「世におそろしいのは、勇者ではなく、臆病者だ」 |
・ |
「あぶない所へ来ると、馬から降りて歩く。これが秘伝である」 |
・ |
「平氏を亡ぼす者は平氏なり。鎌倉を亡ぼす者は鎌倉なり」 |
・ |
「滅びる原因は自らの内にある」 |
・ |
「得意絶頂の時ほど隙が出来る」 |
・ |
「重荷が人をつくるのじゃぞ。身軽足軽では人は出来ぬ」 |
・ |
「天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思うべからず」 |
・ |
「道理において勝たせたいと思う方に勝たすがよし」 |
・ |
「願いが正しければ、時至れば必ず成就する」 |
・ |
「真らしき嘘はつくとも、嘘らしき真を語るべからず」 |
・ |
「怒ったときには、百雷の落ちるように怒れ」 |
・ |
「我がために悪しきことは、ひとのためにも悪しきぞ」 |
・ |
「大将たる者が、味方の諸人の『ぼんのくぼ(首の後ろのくぼみ)』を見て、敵などに勝てるものではない」 |
・ |
「愚かなことを言う者があっても、最後まで聴いてやらねばならない。でなければ、聴くに値することを言う者までもが、発言をしなくなる」 |
・ |
「最初に軽い者を遣わして埒があかないからといって、また重い者を遣わせば、初めに行った者は面目を失い、討ち死にをするほかはない」 |
・ |
「およそ人の上に立って下のいさめを聞かざる者の、国を失い、家を破らざるは、古今とも、これなし」 |
・ |
「家臣を扱うには禄で縛りつけてはならず、機嫌を取ってもならず、遠ざけてはならず、恐れさせてはならず、油断させてはならないものよ」 |
・ |
「大将というものはな、家臣から敬われているようで、たえず落ち度を探されており、恐れられているようで侮られ、親しまれているようで疎んじられ、好かれているようで憎まれているものよ」 |
・ |
「家臣を率いる要点は惚れられることよ。これを別の言葉で心服とも言うが、大将は家臣から心服されねばならないのだ」 |
・ |
「多くを与えねば働かぬ家臣は役に立たぬ。また、人間は豊かになりすぎると、結束が弱まり、我説を押し通す者が増えてくる」 |
・ |
「人を知らんと欲せば、我が心の正直を基として、人の心底を能く察すべし。言と形とに迷ふべからず」 |
・ |
「われ志を得ざるとき忍耐この二字を守れり。われ志を得んとするとき大胆不敵この四字を守れり。われ志を得てのち油断大敵この四字を守れり」 |