Women's PM
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~ソフトウェアの受託開発について~

株式会社エイチアイ・シス 石川 博子 [プロフィール] :4月号

ようやく桜のつぼみもふくらみ始め、街はいよいよ、春本番で、いろんな花が咲き始めていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私が、今まで関わってきたソフトウェア開発は、主にエンジニアが開発を行います。規模や業界などによっては、自分が関わるところが、全体のほんの一部と言ったことはよくあります。その場合、お客様やユーザと関わらず、言われたことを言われた通りにやることがミッションになっているケースも少なくはありません。毎日、楽しく生き生きとして、自分の最大限の能力を発揮するモチベーションを持って、プロジェクトに臨みたいと思うエンジニアにとって、ストレスを感じます。
依頼主も「ユーザ」、「サービス提供者」、「開発者を捜してほしいと依頼された方」など様々です。私の経験から、「開発者を探してほしいと依頼された方」以外は、「~したい。」「こんなことできないのか」などと、問題意識や、ある程度の方向性などを持っています。お客様の要望を定義し、エンジニアの作業工数を見積り、お客様に承認されて、プロジェクトが始まります。
そうした場合、エンジニア側は、ここで決められたこと以上のことは、営業を介し、作業することになります。仕様変更や仕様追加でお互いに協議をし、どちらかに負担がかかるケースも少なくありません。また、お客様と受託側、お金を支払う側ともらう側という力関係により、儲かる、損をするといった関係に陥りがちです。最初は、お客様とパートナーとしてタッグを組み、いかに価値を創造するか、切磋琢磨しながらプロジェクトとして進めていこうと始まったプロジェクトだったのに、残念な結果に終わることもあります。受託開発ビジネスの難しいところだと痛感しています。
私は、お客様の価値創造のために何を削ぎ落とし、何を付け足せばいいのか、お客様と協議するところから始まり、常にパートナーとして開発や運用を繰り返し、常に価値を生み出せる様なビジネスモデルへと変換したいと思っています。昨年から、少しずつですが、事例もでき、失敗や成功を重ねています。これらを糧にこれからも、邁進していこうと思います。

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