プロジェクトと人との関わり ~PMシンポジウムを通して~
私は大学で経営工学を学ぶ学生で、プロジェクトマネジメント研究室 (越島研究室) に所属しています。そこでプロジェクトチームにおけるリーダーのあり方からそれの選定方法について研究しています。この研究テーマに至ったのには自身の経験に起因します。チームにおけるリーダーの重要性は読者の皆様も感じられると思います。ではその重要なポストを決定するプロセスが適切なものではない可能性については考えたことはあるでしょうか。今回PMシンポジウムでスタッフとして1つのチームとなり参加させていただいたことで自身が感じたことを述べたいと思います。
様々なチームリーダー
このシンポジウムのスタッフのほとんどはボランティアスタッフで成り立っています。目的、モチベーション、年齢、所属など、各々の要素は様々で、さらに集まるメンバーはお互いが初対面である場合が多い。このように最初はまとまりのない状況で結成される集まりもやはりチームであり、まとめていくリーダーが必要とされます。私はシンポジウムの担当会場ごとで色々なリーダーに出会いました。今回はじめて会場リーダーに任命されたということで慎重に行動するリーダー、気さくにメンバーに話しかけ仕事のしやすい環境をつくるリーダー、無口で淡々と仕事をこなしていくリーダー。
私はリーダーに正解はなく、状況に応じてリーダーを決めるべきであると思います。ただそのリーダーを決める適切な基準が必ずしも年功や現場の経験年数ではないということも自身の研究や今回の経験で実感しました。
最後に
シンポジウムに参加することで、自身の研究と関連深い経験ができることが想定できたことと机の上で勉強していたプロジェクトマネジメントというものを少しでも体で感じられるだろうと思い参加しました。リーダーシップやPMに関する本はたくさん読みました。しかしその中で人には触れられません。PMシンポジウムではプロジェクトの中の人間性を感じられたと思っています。プロジェクトで動くのは他でもない人間で、人との関わりの重要性を感じさせられました。
今後も人との関わりを大切にし、広い視野で世界をみて研究活動、就職活動などに取り組みたいと思っています。
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