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マラソンとプロジェクトマネジメント

株式会社エイチアイ・シス 石川 博子 [プロフィール] :1月号

今年の年頭、実家に帰省した際、父と同居している義兄がふと、「ホノルルマラソンどうするの?もし参加するんだったら、一年計画なんだからね。」と、言われました。
以前から、一生に一度は、参加してみたい催し物の一つであり、「いいね。」とは言っていたものの、自分が実際にフルマラソンを走りきることも想像できず、雲の上のものと思っていました。でも、これから一年あるし、練習すればいいかなと思って、「今年、行きましょう。」と言ったのがきっかけで、ホノルルマラソンへの道が開けてきました。
計画:まず、「はじめてのフルマラソン」のようなタイトルの本を買って、練習計画を立て、目標を決めます。
 今回は、とにかく完走を目標とし、できれば、6時間30分以内を目標としました。
リスクとしては、一昨年手術した左膝と、1週間ほど、海外へ行くために仕事と家事の調整でした。左膝の方は、無理せず、足の筋肉を付けるようなトレーニングを追加することで、膝への負担を軽減するようにしました。仕事と家事の調整は、スタッフと家族に不在時の対応など、チャットやskypeなど利用して、対応しました。
実行:このように、やっていこうと決めたものの、7月に仮申し込みするまでは、そんなに現実味はなく、ただ、週末の練習と日々のトレーニングだけです。夏も暑く、熱中症などの心配もありましたが、夏に少し走っていたほうが、走力がつくかもしれないと思い、やはり、週末の練習をしていた程度です。
 ただただ本気になったのは、9月以降で、10月には最終申込で旅費の全額を支払い、キャンセルできない状況になってからは、20キロ、30キロなどの長い距離も走っておくことまたは、距離にこだわらず2時間以上走ることなどを練習に組込んだりしていました。但し、無理はしないことで、この間、ぎっくり腰や足首の軽い捻挫なども経験し、この間は、練習せず、身体を修復することに努めました。
チェック:今回は、幾度か10キロもしくはハーフの大会に参加した方が良かったのかもしれませんが、フルマラソンと10キロもしくはハーフマラソンの走り方や調整の仕方が違うような気がして、今回は参加せず、それより、20キロ、30キロの練習に励みました。
その練習で、どのような状態でどれくらいの時期に身体がどうなるか、自分の弱点など把握できます。そうすると、私の場合の弱点は、貧血と暑さで、しびれが出ていました。このような症状が出る前や出ている時は、無理せず、体力温存に努めました。
 そして、大会前3週間は、もうあまり練習せず、やったとしても週末の5キロ走か、歩くのみです。とにかく体力を温存し、体重を増やさないよう管理していきました。
 このように、マラソン大会参加で、「体力管理」「体重管理」を行いながら、目標達成する様を今年は体現できました。限りある資源を有効活用し、実力を出していくには、マネジメントが必要なことを実感いたしました。

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