協会理事コーナー
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「PMAJへの想い」

理事 中村 文彦 [プロフィール] 
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 私とPMAJのかかわりは、今を去ること十数年前、PMAJの前身である日本プロジェクトマネジメント・フォーラム(JPMF)の教材作成SIGに参加したことに始まります。このSIGは、PMBOK®をPMプロジェクトに適用するための教材づくりを目的としたSIGで、約2年間の活動を通じてテキストを作成しました。リーダーは佐藤義男さんで、この時のメンバーには現在もPMAJで活動をされている方々がたくさんいます。このSIGの活動を通じて私は多くのことを学習しました。特に佐藤義男さんと故・小西喜明さんからは、プロジェクトマネジメントに関して多くのことを学びました。(盗みました)
 教材SIGが終わった後は、好川哲人さんがリーダーをされていたPMコンピテンシーSIGに参加するとともに、PMシンポジウムの実行チームに加わりました。
 PMコンピテンシーSIGは、PMコンピテンシーとプロジェクトマネジメントの関係やPMコンピテンシーの開発方法等に関して約3年間に渡って研究を行いました。このSIGにおける数々の議論によって、私の思考力や概念形成力は鍛えられました。
 PMシンポジウムは、2002年の当日ボランティア参加をきかっけにして2003年はPMトラックのメンバーになり、翌2004年と2005年は企画リーダーを務めました。さらに2006年はPMを、2009年にはPDを担当しました。この活動を通じて多くの方との知り合うことができ、ネットワークを形成することができました。これは今の私にとって大きな財産になっています。
 現在はダイアログSIGの代表を務めています。ダイアログSIGでは月1回の定例会を継続的に行っており、プロジェクトにおいてより高い価値を生み出すために、ダイアログというコミュニケーション・スタイルをプロジェクトで活用することを研究しています。現在、プロジェクトマネジメントのあり方は大きな転換期を迎えていると思います。プロジェクトを創造したり、新しい価値を生みだしたりするための方法について対話を重ねることで模索しています。

 PMAJは、例会やシンポジウムの運営等が、多くのボランティアによって支えられています。各人のその時の状況や事情によって参加者の顔ぶれは変わっているものの、ボランティア精神は受け継がれています。これはPMAJの良き伝統であり、今後も大切にしていきたいコア・コンピタンスです。この善きボランティア精神が失われない限り、PMAJは継続し発展しつづけることができると思います。
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