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地域P2M研究部会への想い
梶原 定: 9月号
(1) はじめに
日本を取り巻く、現状の環境は、少子高齢化、国内市場の縮小、グロ―バル化競争、世界的な経済変動、資源エネルギーの問題(電気・ガス)、さらにITからICTへ、また円高など、厳しいビジネス環境に置かれています。
このような厳しいビジネス環境において、今後、企業に求められる企業像とはなにか?
益々、厳しくなるビジネス環境にあっては、将来にむけて、その成長を約束できるものではないという状況にあります。
日本のみならず、世界的な変革が生じており、社会のあらゆる領域で、変革が求められています。
過去・現在・将来の時間軸で考察すると、まさにP2M(プロジェクト & プログラム・マネジメント)が、社会のあらゆる部分で、求められており、そのニーズは、益々増大しています。このような状況のなかで、地域P2M研究部会の活動の重要性が高まっています。 まさに、PMの実践力(知識、行動力と人間力)が、求められていることになります。
(2) 研究部会活動の概要
地域P2M研究部会活動は、PMの普及・向上を計るという大きな目標に向かって活動を行っています。 研究部会の活動の中心は、会員であり、地域毎に、毎年、研究テーマを定め、研究や事業活動を行い、PM研究活動を行っています。 会員であれば、自由に参加でき、研究活動を通して、PMの実践力を身につけることが出来ます。 また、研究成果及び成果物は、PMAJジャーナルや成果報告書など、またPMAJのホームページに掲載され、会員の皆様は、PMAJのHPや、既刊PMAJジャーナル【*】などから、閲覧することが出来ます。
【*】首都圏及び関西圏以外の研究部会の最新報告に関しては、”PMAJジャーナル43号“の特集Ⅰ
「地域活性化とPM」 ~地域からの報告~」記事が掲載されていますので、参照して下さい。
(3) 研究部会の活動拠点(地域)
地域P2M研究部会は、2012年8月現在、以下の、7地域で研究活動を行っています。
地域P2M研究部会が運用・実施されている地区(カッコ内は拠点都市)は、東北(仙台)、 関東(東京)、中部(名古屋)、 関西(大阪)、 中四国(広島)、 九州(福岡)、 沖縄(那覇)の各7地域で、研究部会の活動計画に基づき、原則月1回または、4半期ごとに1回、開催し、運用しています。
(4) 会員活動のメリット
研究部会での会員活動のメリットとしては、
多様な業界や異業種の人達と交流することが出来ます。
PM問題を一緒に話し合える仲間と解決手段を学ぶことが出来ます。
仕事上の問題を相談できる相手を見つけることが出来ます。
自分で研究したい特定領域に関するテーマを提案し、研究活動を進めることが出来ます。
素晴らしい仲間と出会い、自社の領域を超えた人脈を構築できます。
研究成果や成果物は、報告書として、又地域セミナーや、PMシンポジウム等の場で発表する機会が与えられます。
会員間交流を深め、PM普及や改善への提言を行う事が出来ます。
(5) 地域P2M研究部会への想い:
P2M「プロジェクト & プログラムマネジメント」が目指している使命達成型職業人とは、
まさに、厳しいビジネス環境にあって、現代の問題や課題の解決に挑戦する、自立型人材の育成であり、企業が、強い企業に成長するためには、「体系的知識」、「実践経験」、「自立型姿勢・考え方・倫理感」の3つの要件に加えて「継続的学習と実践」により能力向上に努め、「成果(行動)責任」を果たすことが求められています。
図: 使命達成型職業人が備えるべき要件(P2M「プロジェクト&プログラムマネジメント」標準ガイドブック」
より抜粋
研究部会は、解決したい問題・課題を、会員の方々と一緒に、討論・議論し、まとめる過程(プロセス)の中で、参加者は、想像力、提案力、PM力、人間力などの実践力を身につけることができ、会社で、いや社会の中で、成果を上げることが出来る研究活動の"場“なのです。
抱えている問題・課題は、多種多様かつ業界により異なるかもしれませんが、その道の経験者に、解決策やアイデアを頂いたりできる"場“でもあるのです。 その意味で、研究部会に参加して、仲間と一緒に、問題・課題を一歩、一歩、解決・改善して、社会に価値創造を提供できる研究部会に発展・成長させていきたいと思います。