「Japan as No.1」の経済的なピークとバブル崩壊を経て、21世紀に入っても日本は経済成長のない「失われた20年」を過ごした。いつの頃からか、若者は車を欲しがらず、高齢者も新たに欲しいモノ、買うモノがないという社会に突入していた。平均年収が低下する中、未来に大きな夢を描けない、希望が持ちにくい、それでいてリスクを取らず挑戦しないと指摘されている若者達の先頭が、既に壮年に差し掛かり日本社会の中心を占める年代となってきている。うつを病む人が増えていることも、この時代背景と関連付けられて説明されている。しかし、最近の新聞に依れば、東日本大震災以来、若者達の中には「社会貢献にカッコよさを感じている人」が確実に増えているそうであり、30才台前半のNPO法人の代表らが確かに盛んに記事として取り上げられている。自ら目標を設定して、自ら駆り立ててその分野に飛び込み、成功している例である。既にこの様な人達は「X理論」タイプから脱却し、自律的である「Y理論」タイプになっていると思われる。