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「プロジェクトマネジメントとの出会い」

千葉工大 牧野 友祐 [プロフィール] :4月号

[はじめに]
 私が初めてプロジェクトマネジメントについて知ったのは、恥ずかしながら千葉工業大学のプロジェクトマネジメント学科を受験した時の事でした。実際に入学を決意した理由もプロジェクトマネジメントを学びたいと言うより、大学のパンフレットに記載されていた就職率の高さに惹かれたという面がとても大きくありました。しかし、入学してプロジェクトマネジメントを知っていくうちに、少しずつ魅了されていく自分がそこには居ました。

[プロジェクトマネジメントを学び始めて]
 プロジェクトマネジメントを学び始めてから2年が経ちました。最初の1年間はプロジェクトマネジメントに関する講義を受け、知識を得ようと必死にノートをとり、手法や用語を学んでいきました。もちろんその知識や用語を覚え、内容を理解していけばテストでも高得点はとれました。しかしそんな日々を送っているうちに、知識の習得は確かに重要なことであるけれども、その知識を実際のプロジェクトで使えるのかという不安が芽生え始めました。そんな中、2年の後期からシステム開発の仮想プロジェクトを実際に行うPM実験が始まり、不安は的中しました。手法や知識を知っていても適切に使えなかったり、メンバー間の温度差により、納期までに求めている成果物が達成できず、スケジュールが遅れ出したりと問題がたくさん出てきました。最終的には期日までにすべての書類を提出することができましたが、プロジェクトを成功させることの難しさを痛感させられました。

[今後の展望]
 これから3年生になるとPM実験の引き継ぎから納品までを行っていくPM演習が始まります。演習は実験よりはるかに大変だと口をそろえて先輩方は言っています。しかしこの演習を経験し達成することで自分が得るものはとても大きいと思うので、実験や今まで学んできたことを全て活用できるようにしていきたいです。そして何より、自分が社会に出て実際のプロジェクトに携わっていけるように、残りの大学生活でたくさんの経験をしていきたいと考えています。

[最後に]
 プロジェクトマネジメントを学ぶということは、大変意義のあることだと思います。どんな小さなことでも何かを成し遂げる時には、計画を立てることから始まります。
日常の些細なことに始まり、実際の企業で行われているプロジェクトを成功させるためにも同じようにプロジェクトマネジメントの考え方が重要になってくるからです。一般にプロジェクトマネジメントはIT業界で普及していると言われますが、プロジェクトマネジメントの考え方は、幅広い分野において活用することが可能だと思います。

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