トピックス(活動報告)
先号

製造業向けP2M活用調査研究委員会に参加して

キユーピー株式会社 藤澤 正則 (PMR) [プロフィール] :1月号

 今回、製造業P2M活用ガイドに参画させて頂いた藤澤でございます。
 2008年の10月に、PMAJより話をいただき、「新版P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」の製造業での活用のあり方の調査研究に関わりました。このテーマは、PMAJ 田中理事長、まとめ役である北村委員長、P2M有識者、各製造業のP2M実践家が集まり、6ヶ月かけて、調査報告するもので、私にとっては、これまでのP2Mの見方・考え方を実践してきたことが、適用できるレベルかを確認できる良い機会となりました。
 「新版P2Mプロジェクト&プログラムマネジメント標準ガイドブック」と比較すると製造業の実践レベルの内容で、製造業の状況、P2Mガイドブックの核心、事業でのP2M適用事例、組織と人材、幅広い製造業での実践事例などが網羅されており、活用できる可能性が高いものになっています。
 調査研究を始めてから、意識してきたことは「だれに活用してもらえるものにするのか」をでした。メンバーの話を聞いていくにつれて、製造業といっても、プラントエンジニアリング、電気、ITなど広範囲であり、組織と考えても、経営層、管理層、実務層に区分けされ、組織体制も、機能型、PJ型など様々であるが、プログラムやプロジェクトに対する想いは同じであることがわかり、この内容は、プロジェクトを関わる人すべてに読んでもらえるものになればと考えて進めました。
 完成後、半年経ちますが、このガイドラインをどう活用していくかは、私にとっても重要なテーマとなっています。知識体系から活用した内容まで発展してきているこの活用ガイドは、他の業種を含めた内容になっているので、これを活用するには、教育の場が必要であり、そのような場を構築できれば、多くの情報を得ることが可能になり、実践力向上につながるのでないかと考えられる。例えば、PMAJでそのような場の役割を果たすことが出来れば、拡張性も広がります。
 調査研究後も、実際の運用での活用して感じたことや、再度、読んでみると、「もう少しこうしたらよかったこと」や「現状では少し変わってきたこと」がありました。今後も、継続的に改善を行い、この活用ガイドが多くの製造業での活用できるように、貢献できれば良いと考えております。
以上
ページトップに戻る