P2M研究会
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東京P2M研究会

渡辺 貢成:6月号

1. 東京P2M研究会への参加募集の件
(1)研究活動と発表
  • P2MとPMBOK
    PMを日本ではPMBOKであると解釈されていますが、PMの目的の第一は複雑な問題を多数の専門家を集めて、成果物(プロジェクトのプロダクト)をつくることです。目的の第二は多数の専門家が効率よく仕事を進めることができるようにするプロジェクトマネジメントです。PMBOKは後者に絞ってどの業界でも、どの国でも使えるPMを標準化したもので、価値の高いものです。P2Mは価値創造を主眼としたPMで、前者も、後者も含まれますが、特に前者に重点を置いています。
  • 研究活動と実績
    研究活動はP2Mを実践現場でどのようにして活用するかをテーマにしています。
    P2M研究活動は全国展開しています。東京、中部、関西、中国・四国、九州、沖縄が立ち上がっていますが、東北地区も今準備段階です。研究活動は地域によって自主的に行われていますが、P2Mを使って自社の業務を変革・改善するテーマを目指しています。
@研究成果としては
  • 傘下の中食(弁当、惣菜等の提供)会社の業務に新しいビジネスモデルを提供し、成功している事例
  • 外部からの依頼で研究メンバーがP2M研究会で自己が開発したツールを使って地域開発についての具体的提案を実施した事例
  • 地震の防災に関しては、国や地方自治の研究が進んでいますが、それを具体的に実行する機関が明確にできていないことに問題があります。防災は国民すべての問題ですが、政府のキャンペーン期間以外は誰も自分の問題として考えていません。この問題を某大学が国の依頼で研究プロジェクトをつくりました。プロジェクトのリーダーがP2M研究会のメンバーであった関係で、メンバー全員で彼の企画を支援し、原型をつくることに寄与しました。その後有能な彼の能力で各界の知能人との交流を深め、NPOの設立に成功しました。
A研究成果の発表
  • 研究の成果は毎年報告書を作成し、誰もでも入手することができます
  • P2M研究会の発表は東京のPMシンポジウム(毎年)、関西のPMフォーラム(隔年)、国際シンポジウム(過去2回)で行われています。また東京例会、関西例会、各地域P2Mセミナー等で行なっています。PMAJが実施している、正式の行事以外でも東京P2M研究会は国際P2M学会春・秋の発表大会、その他の学会で発表を行っています。これらの発表活動は研究活動上の励みとなっています。
(2)研究会への乗り入れ
 東京P2M研究会のメンバーは実務家です。新しい分野を学問的に整理し、研究を進めることは得意ではありません。実務家だけで研究活動を続けていますと進展がとまってしまいます。現在は国際P2M学会の研究会に参加し、討議に参加しています。学者の会では誰かが雑誌で発表すると、その論文が研究グループのメンバーにメールで配布される。ここでは、誰かが必ずコメントを出します。更に別人がコメントするという具合に活発な議論がメール上で展開します。実務家は実務家としての役割がありますが、相互の交流は特に実務家にとって有効です。
(3)メンバー募集
 日本企業の中で、グローバル展開している企業は18%と思ったほど多くありません。私たちのグローバルとは多くの場合、新聞や雑誌の上での話で、体感したものではありません。会社という安定した場所に定住していると、目先の目標に集中するだけで、生活ができます。しかし、世界はすごい勢いで進んでいます。その落差を体感できません。世界の趨勢の先端を行く人は金儲けができます。少し遅れて進む人は、時代が変わっても、何処でも食べていけます。現状を満喫している人は、会社を離れたとき、浦島太郎になります。メンバーを募集しています。申し込みは
   こちら
まで、メールしてください。歓迎します。
以上
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