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IT技術者と名刺管理
〜ITベンチマーキングSIG〜

株式会社日立製作所 川畑 真一:11月号

 PMはコミュニケーションを大変重要視しています。
 コミュニケーションが大事なのは,普通のビジネス,日常生活でも同じです。
 全く知らない方とコミュニケーションを図るのは大変ですが,一回でも名刺を交わしていれば,
「○○の折にお目にかかった××です。」
と相手を覚えていなくとも会話の糸口を掴むことができます。
 しかし,このいただいた名刺の管理が大変とお考えの方が多いと思います。
 管理で何が大変か,それは,名刺の検索でした。名前から,会社名から,名刺を交わした場面からといろいろ名刺を検索しやすく整理するのに手間と知恵と場合によっては文房具を要していました。
 ところが,名刺は大変整理しやすくできているのをご存知でしょうか。
 まず,大きさが決まっています。変形のものもありますがビジネスで交わす名刺は標準の91mm×55mmが殆どです。
 項目は「会社名」「部署名」「役職名」「名前」「電話番号」「ファックス番号」「メールアドレス」「住所」などが必ず書いてあります。
 こんなに標準化されているのですから名刺の管理は簡単ななはずです。

 では,私の名刺管理方法をご紹介しましょう。
 いただいた名刺に1から順番に番号を付け,番号順に空き箱に入れておきます。
 その番号と,上記の項目を名刺1枚を1行として名刺の番号と共に表計算ソフトに入れておけば良いのです。表計算ソフトの検索機能を用いて容易に目的の名刺を探せます。
 「いやいや,名刺の項目を表計算ソフトに入れるのに手間がかかるのだ!」
とおっしゃる方は多いでしょう。
 そこで,秘訣です。
 この項目を全部入れることはありません。
 最低限,名刺の番号,会社名と名前,そしていただいた日付(これが秘訣!)を入力しておけば名刺を検索でます。
 検索できれば,他の情報は全て名刺に書いてあります。手紙を出すわけでもないのに,住所を入力し,メールを出す予定もないのにメールアドレスを入力することはありません。
 日付は大事です。日付をキーに検索するとその時同席した人の名刺が分るからです。○○さんを覚えていなくとも,△△さんと同じ日付で会っていれば同じ会議でお会いしたはずと想像できます。
 「○○さん,△△さんと同席をされていませんでしたか?」
と話のきっかけを作ることができます。
 また,過去の予定表,日記からどんな状況で名刺を交わしたか日付で調べることもできます。
 いろんな名刺管理のソフトがありますが,表計算ソフトでも簡単にできますのでやってみませんか?
 因みに私はこのやり方で9289人の方の名刺を持っています。
 言い換えると9289人+α(名刺交換無しでも付き合っている人)が友達だとと勝手に思っています。日本の人口の0.1%弱です。
以 上

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