次号

「PMAJ オンラインモニター2006年4月号」

モニター氏

 
 PMAJオンラインは4月号からモニター制を採用し、読者の目からコメントしてもらうことにしました。
 同時にオンラインに掲載することを決めました。
 また、読者からの直接のご意見があれば、次号に掲載します。

 3月号からモニターを担当させていただいております。
 2回目の担当になります。よろしくお願いいたします。

 前回と同様、下記のとおりのモニターポイントを使います。
(1)多くの読者の目線で、まず面白いか(感覚です)
(2)面白ければ、どこが面白いか
(3)面白くないとすれば、それはなぜいか?
 (テーマか/論理性か/文章が悪いのか/物足りないのか/・・・)

 全体に、前号の指摘(Webという媒体の性質上、流し読みをすることが多く、短時間でよりたくさんの役に立つ情報が入ってくる効率的サイトを好む)と同様です。それに加えて、今回気がついたのは、「この記事を読むべきかどうかを、瞬時に判断している」ということです。
 紙媒体だと、電車の中、風呂に入りながら、寝る前など、いろいろな時間を使って順番にページをめくっていけますが、オンライン書籍だと、私はなぜか「早く結論を知って読み終えたい」という欲求に駆られます。不思議です。
 そういう点では、今月合は、「この記事を、時間をかけて読み進むべきかどうか、判断する手がかりが少ない」記事が多いのかなと思いました。見出しだけ追っていけば話の筋がわかる、興味あるコンテンツは細かい文章を読む、というスタイルが定着しているようです。これは自分でも無意識のうちに行っていたことで、すべての人がそうだとは言えませんが…。

以下、個別のコンテンツについて、■印でブロック区切りをもうけて、記述していきます。

■オンラインジャーナル目次
●ジャーナル目次
目次がついて見やすくなりました!Nice Tryです。

■PMAJ事務局コーナー
●事務局インフォメーション :休載
▼トピックス(活動報告)
●IT経営推進機構主催ITCセミナー
 小タイトルが付加されており、読みやすく、適切な量だと思いました。セミナーの内容が的確に報告されていると思いました。

●3月例会報告
  写真があり、様子がよくわかります。記事の長さも適切です。最後の段落の前半が何をいいたいのか把握するのに時間がかかりました。(例会でビールが出るのですね!このことに少し驚きました。人によっては引いてしまうこともあるかも?!)

■PMプロのコーナー
▼会員の広場
●PMRコーナー
 興味深く読めました。前号と同様、メッセージがタイトル等になって、強調されるといいですね。いろいろなプロフェッショナルのこれまでの話を知るのは楽しいです。

●投稿
 時事問題を取り上げて鋭い切り口で主張をしている姿は大変興味深く読めました。これも、やや紙媒体向けの論調なので、見出しの工夫でもう少し読みやすく、興味を引きやすくなると思います。「投稿:どうしたマンション業界」だけしか、読者が読むかどうかを決める手がかりになるものがないからです。

▼今月のひとこと
 面白かったです。図表が目を引きました。次号が楽しみな記事です。「読むべきかどうかの手がかり」という意味では、段落見出し等があるともっといいと思います。
 また、タイトル「大きなマネジメントと小さなマネジメントは何が違う(=テーゼ)」についての、答えが文章中に埋没しているので、探すのが大変です。これを見出しにもってきてはどうでしょうか?
 たとえば、記事中の質問1からは「より大きな問題に対処すべし」、質問2からは契約をしっかり確認すべし」という教訓がそれぞれ読み取れます。これが答えだと思うのです。ぜひ見出しにして、「ほーなるほど、そのココロは?」と思って、中身に誘導するような構成にしていただきたいと思いました。渡辺さんならできると思います!!


▼図書紹介
●金子雄二
 内容は面白かったです。適当な間隔でタイトル見出しはありますが、やはり、長いので読むのが大変でした。先頭2段落はあまり意味がないかも。本題にずばりと入って、2スクロールくらいで終わる量が適切に感じました。
 また、本からの引用部分と、筆者のコメントが混同されているので、厳密にみると、著作権侵害にあたる恐れがあるかもしれませんので、引用ルールを確認・徹底されたほうがいいでしょう。(引用の量は全体の半分以下、筆者のコメントや意見が大半を占めないとなりません。また引用部分は、「」でくくるなどして、その範囲を明記・・・などがルールですね。)
 これだけしっかり読んでもらって、書籍紹介されれば、著者も本望だと思います。

●デニマルさん
 面白く読めました。タイトル見出しも、量も適切でよかったです。ただ、筆者がなぜこの本を推薦するのかが不明のままでした(この原稿を書くために読んだから?)。本の表紙写真や、Amazonへのリンクがあるといいですね。


▼部会、SIG、P2M研究会
●グローバルフォーラム
 内容は興味深いのですが、読む手がかりが少ないため、読むのが辛い文章のひとつでした。構成の問題かと思います。最初にあるタイトルも「その2」ではなく、「その2:PMP試験の歴史」くらいが適当でしょう。筆者の苦労話と若干の自慢が感じられ、いやな人はいやでしょう(日本から米国に受験しに行って認定を受けた第1号が筆者である)。

●PMAJ関西
 「そうですか」という感想です(すみません)。。。。改善するなら、関西ホームページへのリンクをはるとか、参加申し込み条件を明記するとか(一般はOK?)。あと図表中のHPとKPは何だろう?という感じでした。

●PMP試験部会
 「対象者の拡大に向けて」がタイトルなのですが、対象者の拡大に向けて筆者が何をするのだろう?と思いながら読むと、失望させられます。段落見出しがあってよいのですが、1段落目は筆者の自慢&苦労話、2段落目はここもタイトルと中身が違っていて、失望。(タイトルが「PMBOK®の進化とプロジェクトマネジャー養成の早期化」ですが、結論が「若い人にも読みこなせるようなPMBOK®に変わって欲しいと思う」なので、若干ずれあり。)
 3段落目の「理解を深めるために」は主張されていることの意味がわかりませんでした。Run Silent, Run Deep はPMBOK®の何と関係するのでしょうか?
 4段落目。え?すでに実用書ではなくて? 5段落目、はいわかりました。でした。(今回、すごく辛口になりました。)
 これだけ「筆者」を連呼するのですから、筆者プロフィールや顔写真等は必須でしょう。それがないと、筆者への信頼感がないので、内容に共感しづらいです。

●P2M研究会
 そうですか、です。短い量で、タイトルもあり、適確に表現していると思います。

●IT SIG(1)
 文章タイトル「コミュニケーション・レイヤ構造」ですが、タイトルにすべきなのは、「異文化間で通じるコミュニケーションをするには、どうすればよいのか」という部分だと思います。これがテーゼとしてあがっていれば、興味ある人は読むと思うのですが、「・・レイヤ構造」では、読まない人が多いと思います。
 中身は各レイヤの説明に終始していますが、やはり、異文化間で通じるコミュニケーションをするには、各レイヤでどうすればよいのかをプラスアルファの情報として記述してほしかったです。この点が、がっかりです。(詳細はPMAJの発表でされるとのことですが、レイヤの説明だけかも?と思って腰が重くなります。)

▼ PMプロの知恵コーナー
●ダブリンの風(37)高根 宏士
 面白かったです。量も適当、最初のセブンイレブンの話がきちんと伏線になっていました。段落見出しがあるとさらにいいですね。例)セブンイレブンの廃墟 犬吠崎の廃屋 プロジェクトをたたむとき 

●PS(パートナーズサティスファクション)(23) 松尾谷 徹 :休載

●統合マネジメント談義(10) 城戸 俊二
 段落見出しとメッセージ性があって、よいコンテンツだと思いました。やや当たり前?と思える内容でしたが、初学者用でしょうか?
 あと、漢字が多いのが難点です。新聞や雑誌では下記のような記述はひらがなにする慣習のようです。
 掴める/…と言う…/…毎に/頷ける/頂く/或は
 また、最後から3段落目の「実行計画が可也固まらないと」は誤字だと思います。
余計なことですが、MS-WORDでの文章校正をお勧めします。

●変革型PM(11) 白井 久美子 :休載

●まいぷろじぇくと(13) 石原 信男
 電子メール事件→自分の話→電子メール事件→目立ちたがり屋はいかん!という構成がよく、面白くてよかったです。ちょっと長めですね。段落見出しがあるとよいです。
 お恥ずかしながら私、「台盤摺動面」の漢字が読めず、「ライニング」がわかりませんでした。

●プロマネの色眼鏡(7) 加畑 長昭
 完全に登山のプロジェクトの話で、興味ある人にはとても面白い内容だと思いました。見出しが「4Gヒマラヤプロジェクト =その2= 」ですが、もっと内容に踏み込んで「その2:未経験のリスクに備える」などとしたらどうでしょうか。5つのリスク項目にしたがって、見出しがつけられており、読みやすかったです。5項目自体は、傍から見ると当たり前!という気がしますが…。


●夢工学(42) 川勝 良昭
 前回同様、特定のタイプについて語られており、読むのが苦痛なコンテンツのひとつでした。(自分が何タイプかを探すのに38話まで戻る必要あり。)タイプの説明だけなら、この号を読む人は少ないと思います。前回も書きましたが、特定の部下(または上司)との付き合い方を示唆するものや、自分の短所を治すような具体策がほしいと思います。

●PMのリース業への挑戦(3) 向後 忠明
 これは、やはり、読む進むための手がかりが少ない文章です。内容は面白いのですが、ひきつけるためのタイトルは「変革のプロセス12段階」ではなく「ショービジネスでの業務スタート悪戦苦闘」くらいかと思います。
 あと、「読点(、)」のない文章が、ところどころにあります。読みにくさを増しているように思いました。
 「変革のプロセス12段階」の出展がどこか気になりました。引用ルールの徹底を。


今回もまた辛口になってしまいました。
よろしくお願いいたします。