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新春P2Mセミナー 実施報告

PMAJ事務局 南 健一郎:3月号

新春P2Mセミナー風景

2月25日(土)、東京・霞ヶ関ビル1F プラザホールで「新春P2Mセミナー」が開催されました。セミナーには、PMAJ会員・ITC会員の他一般の方も含め、約200名が参加。 5名の講師による熱い講演に耳を傾けました。

【講演プログラムと内容】
1. 世界のプロジェクトマネジメント動向とP2M
(日本プロジェクトマネジメント協会 理事長 田中 弘)
田中理事長
世界のPM協会(PMI、IPMA、AIPM等)の動向、グローバルPMの主要トピックス、PMAJのグローバルネットワーク、P2Mの位置取りの狙い等についての講演でした。特に「グローバルPM界をつくるのは誰か−PM実務家こそがキープレイヤー」と強調され、P2Mでは「わが国著名企業や公的機関でのP2M活用成功事例こそが最大の普及力」であると訴えました。


2. 企業経営のためのプログラムマネジメント
(アイ・シー・ネット株式会社 代表取締役 米坂 浩昭 氏)
米坂氏
ODAプロジェクトマネジメントの特徴では、建築プロジェクトと戦争プロジェクトを対極に、人間力とプログラムを論じ、プログラム的発想の必要性を訴えました。また「勘をサイエンス」にという視点には、多くの参加者から共感できるという声を頂きました。


3. P2Mと私:自己革新のシナリオ
(有限会社シンクリエイト 代表取締役 岩下 幸功 氏)
岩下氏
製品開発現場での多様なプロジェクト経験を元に、独立され新会社設立への想い、現実の苦労をお話され、明日の夢を語って頂きました。特に「見観プロジェクト」と「系を超える!」という考え方には、ユニークで面白いとの意見がありました。また、参加者から「自己革新・向上心に刺激を受けた。自分も頑張らないと」との声も頂きました。


4. P2M実践活用事例 プログラムマネジメントの工程管理手法についての考察
(NECネッツエスアイ株式会社 藤岡 芳晴 氏)
藤岡氏
工程管理ソフトの導入に至る経緯と、実施段階での効果を中心に、ツール導入の成功事例をお話頂きました。特に、10のプロジェクトを1つのテーブルにし可視化した点は、評価できるとの声を頂きました。参加者からは、「実践例として説得力がある」、「具体的で身近に感じられるテーマである」と高い評価を得ました。


5. 新商品開発とP2M
(株式会社スペースクリエーション 代表取締役 青木 邦章 氏)
青木氏
ベンチャー企業と大企業の違い、新商品開発の位置付け、ものづくり系新商品開発の特徴等を中心に、新商品開発におけるP2M活用の可能性について論じて頂きました。参加者からは「ベンチャーの苦労を知った」、「視点が新しい。新商品開発がプログラムマネジメントに結びつくとは思わなかった」との声を頂きました。


【アンケート】
参加者のアンケートでは、「今回のセミナーに出席された目的を達しましたか?」という質問に、90%を超える方から「目的を達した」という回答を頂きました。

参加者の皆様には、アンケートのご協力有難うございました。皆様方のご意見を参考に、今後も皆様方の業務に参考になるセミナーの企画を進めてまいりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。