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PMRコーナー
PMR資格者からのメッセージ

西尾 清光:3月号

1. プロローグ
 私は専業エンジニアリング会社に入社して退職する迄の45年間、その殆どをプロジェクト業務に従事して来ました。自他共にプロジェクトマネジャーの有資格者と思われ、自負していましたが認定資格はありませんでした。そんな折プロジェクトマネジメント資格認定センターが出来たのでPMSに挑戦すべく、孫にも多少尊敬の目で見られるほどP2Mガイドブックを勉強し、45年振りの試験勉強に励みました。ガイドブックを学習していると、P2Mは小原先生を始め多数の方々のご努力で完成されたプロジェクトのシステム体系で、中でもプログラムの考え方を導入された素晴らしいテキストだと感じました。幸いにも、どうやら最年長組に属していたようですが、PMSの第一期生となることが出来ました。
 PMSは個別マネジメントの知識習得度が判定されるものでしょう。

2. PMR資格
 続いてPMRの資格に挑戦した訳ですが、こちらは教科書が無いということで前もって試験勉強することもままならず、どんな試験が行われるのかも解らず講習に参加することになりました。講習、討議、試験を通して理解したことは、PMRでは複雑系の問題を「あるがままの姿」を認識して「あるべき姿」を構築していくこと、すなわち、個別マネジメントの知識・経験を駆使してプログラムの実習を行いながら、プログラムの手法を習得して、その習得能力を判定するものだと理解しました。
 私はいわゆる「物作り」の分野のプロジェクトの経験者で、いわゆる「IT」分野のプロジェクト経験は皆無ですが、P2Mの手法、なかんずくプログラムの手法を活用することで「IT」分野の問題解決工程を理解出来ました。「IT」分野の方々も同様に「物作り」分野の問題解決工程が出来たものと思います。

3. PMR資格取得者認知
 仕事を離れた私にとっては資格取得そのもので満足ということになりますが、大多数のPMR資格取得者はこの資格が広く世間で認知されることが大切・重要なことだと思います。
 広く世間に認知してもらえるにはどうすれば良いかは解りませんが、資格取得者が先頭に立って努力し・成果を挙げること以外には無いことは確かだと思っています。「PMRコーナー」の開設を足がかりにしてPMR資格を世間に認知させましょう。
 PMR資格取得に挑戦者よ、来たれ!
 「IT」分野からの受験者が大多数で、「物作り」分野からの受験者が極めて少ないという現状は「物作り」分野で仕事をしてきた私には非常に寂しい思いです。「物作り」分野の人々も今まで学んできたことで満足することなく、複雑系の問題に遭遇する機会が増大している現在・未来を見据えてPMR資格取得に多数の方々が挑戦してもらいたいと思います。
 そして自分自身が成し遂げてきた仕事が誇り高きプロの仕事だったと世間に認知してもらう努力に力を貸して欲しいと思います。
以上