積極的参加で飛躍の年に!・・・PMCC 武富理事
今年はPMCCとP2Mにとりましては、飛躍の年にしなければなりません。いよいよ、PMRの試験が実施され、本格的にPMの実践力を試す体制が整うことになります。日本発信型のPMの資格体系が晴れて整備されることになるわけです。
1980年代の後半に日本経済のバブルが絶頂期を迎えていた頃、米国にいた私は、米国が製造業の競争力の低下を憂えるのを肌で感じていました。マサチューセッツ工科大学で製造業政策を教えていたCharlie
Fineという教授は、家電、自動車の次は航空機が日本に取って代わられるだろうと真顔で言っていました。
競争力強化のために製造業はハイテクへとシフトしていき、ボーイングは10年で1兆円というデジタル化投資を行い、777という飛行機をデジタルで開発しました。現在、このデジタル化では日本は10年近い遅れをとっています。その次に米国が手を打ってきたのは、ルールのグローバルなデファクト化です。アメリカ版のPMもその流れの中で出てきています。
世界で進んでいる技術や知識をマスターすることは企業や個人が競争力を強化する上では非常に重要ですが、それらがルール化された場合にそれを超えることは非常に難しくなります。ましてや、中国や他の国々の追い上げが激しい中で、他国のルールをマスターしただけでは、中国をはじめとするほかの国々の人々と競争していくことは容易ではありません。
P2Mは日本発信型のPMのスタンダードとして、グローバルデファクト化を目指していきます。それは日本人がものだけではなく、知識の世界でも競争力を持つということです。
今年は、PMCCはアジアでは年初よりタイで普及活動を行い、グローバル化に向けヨーロッパやオーストラリアのPM団体と更なる連携を強化し、国内では大手企業がこぞってP2Mを取り入れるような活動を続けていくことになります。
このニューズレターを読んでおられる方々には、この資格体系が世界のデファクトスタンダードになるための活動に多いにご支援、ご協力を賜りたいと思っております。私もデファクト化に惹かれてこの活動に参加していますので、積極的な参加をお願いいたします。
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