時 間 |
セ ミ ナ ー 概 要 |
9:55
~10:00 |
開会挨拶 樋口 高弘 日本プロジェクトマネジメント協会 関西代表幹事 |
10:00
~12:00 |
基調講演 「宇宙開発のプログラム・プロジェクトマネジメント」
~小惑星探査機「はやぶさ2」と無人輸送船「こうのとり」の立ち上げ事例~
長谷川 義幸 氏
小惑星探査機「はやぶさ」は、世界で初めて小惑星に着陸、砂を地球に持ち帰る快挙をなしとげたが宇宙航行や惑星着陸技術が確立したとはいえない。その技術確立は、我が国が国際宇宙探査計画のコアメンバーになるための鍵となっている。そのため、「はやぶさ2」は、この技術確立とさらに技術力を高めるため小惑星に弾丸を撃ち込み内部物質採取技術獲得を加えている。一方、スペースシャトル退役後、国際宇宙ステーションの物資輸送で重要な役目をはたすことになった無人貨物輸送船「こうのとり」が活躍している。米ロができなかったランデブー・ドッキング方式が日本の独自技術により実用化できた。この方式は、超高速で飛行する国際宇宙ステーションと並走し、ロボットアームで捕獲されるため米ロの方式より荷物や宇宙船に衝撃をあたえず、安全なため実質的な国際標準になった。この2つのプロジェクトの立ち上げは、技術的な難易度だけではなく政策的な意味合いが強く容易ではなかった。
本講演では 宇宙開発のP2Mの観点から、日本の国際的な存在感と総合技術力を示すための「新たな価値創造」を、「はやぶさ2」と「こうのとり」の立ち上げをどう進めてきたかについて苦労話をふくめて説明する。 |
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12:00
~13:00 |
休 憩 |
13:00
~14:00 |
実践講演-1 「プラスサムの未来をつくるために」
~ルールブレイカーが提唱する新しいプロジェクトマネジメント~
寺村 英雄 氏 株式会社グルー CEO
ゼロサムからプラスサムを生み出し、未来をつくるためのプロジェクトマネジメントについて、フレームワークと事例、具体的な方法論から提起。現在、日本人は過去の資産を安く切り売りしており、このままでは明るい未来は無い。この状況を変えるためには、逆説的になるが一度”プロジェクトマネジメント”という言葉を解体、再定義する議論が必要と考える。本セッションにて世界、そして日本のルールブレイカーたちの事例をパターン化、プロジェクトマネジメントを再定義し、方法論に落とし込む。 |
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14:10
~15:10 |
実践講演-2 「ホームレス状態を生み出さないニホンへ」
~14歳でホームレス問題に出会って、19歳で起業して~
川口 加奈 氏 NPO法人 Homedoor 理事長
Homedoorでは、ホームレス問題を構造的な問題と捉えている。「誰もが何度でもやり直せる」社会を目指し、解決策を検討し、おっちゃんたちの特技を社会的なニーズに応える形で活かす 「HUBchari」などの事業を展開している。数々の表彰を受けている取り組みについて、その設立から事業展開の話を聞くことで、問題解決手法を学ぶ。 |
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15:20
~16:20 |
パネルディスカッション 「プログラム実行のポイント」
3名の講師からプログラムマネジメントの実例を講演いただいた後に、変化の激しい環境において、プログラムを実行していくポイントについて、より踏み込んでお話をいただきます。プロジェクトを実施し、評価し、必要に応じて修正を加えていくことを、プログラム全体への影響を考慮して、迅速に行っていく上で、プログラムマネジャーが考え行動するポイントについて、会場からの質問も交えたディスカッションを行います。セミナーの締めくくりとして、未来に向かって価値を創造するためには何が大切かについて、各講師からお話しいただき、聴講者の皆様のP2M実践に役立てていただこうと思います。 |
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関西P2M研究部会からのお知らせ |
小田 久弥 PMAJ関西 研究部会幹事 |
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閉会挨拶 |
古園 豊 日本プロジェクトマネジメント協会 理事 |
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