時間 |
セミナー概要 |
10:30
~10:45 |
主催者挨拶
光藤 昭男 日本プロジェクトマネジメント協会 理事長 |
10:45
~12:00 |
【基調講演】 「宇宙科学ミッションと有人宇宙ミッションのマネジメントの違い」
~チャレンジする探査衛星と人が滞在する実験棟「きぼう」を比較して~
長谷川 義幸 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 理事
惑星や小惑星に飛行し、衛星着陸にチャレンジする“ 探査衛星 ”と、人が滞在し宇宙実験をする“ 有人衛星ISS「きぼう」 ”では、構想検討から設計やオペレーションまでマネジメントもリスクの考え方も異なっている。成功を賭けてチャレンジするプロジェクトと、国家を背負い絶対に失敗は許されないプロジェクトの違いである。世界初をねらう科学ミッションとはそういうものであること意識して、取り組まねばならない。
最先端の技術を駆使し、宇宙にチャレンジする難しさ、やりがい等を事例として、その中のリスク
マネジメントのあり方を探る。 |
13:10
~14:40 |
【招待講演】 「CCPM適用によるプロジェクトマネジメントの革新」
~品質を落とさず工期を3割短縮するPM手法とは~
中江 功 株式会社富士通システムズ・ウエスト 部長
マネジメントを変えることで25%以上の期間短縮を実現したプロジェクト事例のご紹介を通し、CCPM(クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)という新たなプロジェクトマネジメント手法の有用性と、如何に期間短縮と品質確保の両立を実現したかをご説明します。
何故、CCPM適用が上手くいったのか?どのように定着させたのか?その工夫や苦労の話を織り交ぜ、プロジェクトマネージャの生の声として事例をご紹介致します。 |
15:00
~16:30 |
【招待講演】 「グローバルインフラビジネスでの日本企業に求められるビジネス観」
後藤 芳一 東京大学 大学院 工学系研究科 教授
グローバルインフラビジネスのスキルは、3階建ての建物に例えられる。プラント単体は1階にあたり、モノ作り技術で優劣が決まる。エネルギー等のインフラ案件は2階。事業モデル、エンジニアリングが鍵になる。水ビジネスのような社会インフラは3階。都市、人口、生活様式などB to Cや社会の要素も加わるので「2階」の上の高度さがある。個別技術指向の我が国産業が社会インフラに展開するには、意識改革が必要だ。経済産業省でP2M、プラント・エンジ産業、インフラビジネスに携わってきた経験から、いま求められるビジネス観を提言します。 |
16:30
~16:50 |
【特別講演】 「プロジェクトマネジメントの底辺拡大に向けて」
~大学向けPM教科書の開発~
神沼 靖子 一般社団法人情報処理学会 フェロー
PMの先達が蓄積してきた知財の多くはHow to的な技術が多いと云える。それらの内容の妥当性を示すためには、何故そう云えるのかに関する基本概念を論理的に明示化することが必要になろう。How to的な技術の裏にある概念を理論化しておくことでアナロジーが可能になる。
そこで、「何故、プロジェクトという概念が必要なのか?」、「そもそもプロジェクトとは何なのか?」、「プロジェクトの管理はどうして必要になったのか?」などの疑問に応えながら、PMの概念を活用してプロジェクトの本質に迫る初心者向けのPM教科書を開発したので紹介する。 |
16:50
~17:00 |
質疑応答 |