KN-22 建設PMとDXにおける「箸とカトラリー」
~比較文化的考察から実装戦略まで~
9月4日  10:45~11:45 Business Acumen  
 講師 東京都市大学 総合研究所/特任教授
矢吹 信喜
 セッション概要 建設分野における工程管理ソフトウェアとして、米国ではPrimaveraが30年以上前から一般的に使用されているのに対し、日本ではEXCELでバーチャートを手描きしていることが多い。なぜ日本の建設業の技術者たちは、一つの、あるいは数少ないツールを何にでも使い、他にもっと便利なツールがあるのに使いたがらないのか疑問だった。その答えとして「箸とカトラリー(ナイフ、フォーク、スプーン等)」の違いなのではないかという仮説を立てた。しかし、それだけでは上手く説明できないこともあって、マクロ的には日米の会社におけるマネジメント手法の違いが大きいこと(しかも、ここにも別の意味で「箸とカトラリー」があること)、ミクロ的には日本の社員が便利なツールを使わない(使えない)理由があるという仮説を考察した。日本の建設分野の生産性を米国並みかそれ以上に向上させるための方策として、会社のマネジメント手法を当面あまり大きく変えずに、ITマネジメントを変える実装戦略を考案した。
 講師略歴
矢吹 信喜氏
矢吹 信喜氏1982年東京大学工学部土木工学科卒業、電源開発株式会社入社。米国スタンフォード大学大学院土木工学専攻にて1989年MS(修士)、1992年Ph.D.(博士)取得。1999年室蘭工業大学建設システム工学科助教授、准教授、2008年大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻教授。2025年より現職。専門は土木建築情報学。国土交通省BIM/CIM推進委員会委員長。